<ツアー選手権 2日目◇5日◇イーストレイクGC(米国ジョージア州)◇7319ヤード・パー70>
初日を終えて首位と9打差の4アンダーとしていた松山英樹は、2日目もスコアメイクに苦戦。3バーディ・3ボギー、2日連続のイーブンパーでトータル4アンダー・17位タイ。首位のダスティン・ジョンソン(米国)から9打ビハインドで残り2日に向かう。
出だしからトラブルに見舞われた。ティショットが左に飛ぶと、OBの可能性を考慮し暫定球を打つことになった。結局1球目はあったものの、スタートからボギー。その後は入れごろのバーディパットを決めきれずに停滞。ようやく7番で50センチにつけてバーディを奪ったが、9番でボギー。スコアを一つ落として後半に入った。
V字回復を狙った10番でもティショットを右に曲げボギー。13番で5メートル、14番でも5メートルを沈め連続バーディとしたが、もどかしさの残るラウンドに「なんにもなかった」と、言葉少なに振り返り練習場へと向かった。
初日を終えての課題はドライバーとパッティングだったが、この日も改善はできなかった。「良くないなって思いながらも、アイアンショットに関しては特段悪くないので、まあそれはずっとなので、いいショットと悪いショットの差をどうやってなくそうかなって考えながらラウンドしていた」と、苦しいラウンドとなった。
「ドライバーさえ使わなければある程度はフェアウェイを捉えられる雰囲気はあるけど、なかなかドライバーとパッティングがうまく行かないと上には行けない」。フェアウェイキープ率は2日間を通して30人中16位。パーオンホールでの平均パットは25位と、ビッグスコアへの課題は明らかだ。
13番、14番では見せ場をつくったが、「連続で5メートルくらいのが入ってくれるのはすごくありがたいし、久々だったのでうれしかった」としながらも「やはり15番と最後、ああいうところでもう1回入れられたら、こういう感じでいいんだなって納得できるけど、まだもう少しかな」とミドルレンジの決定率の低さを嘆いた。
自身も伸び悩んでいるが、首位との差も初日から変化なし。「ドライバーとパッティングさえ何とかなれば上には行けるチャンスがあると思うので、5アンダー、6アンダー出せるようにがんばりたい」。まだまだ36ホールでの逆転に向けて時間は残されている。
「あしたからはいい流れがつくれるようにしたい。少しでも伸ばして終われるようにしたい」と、厳しい表情で語った松山。前週の優勝争いで見せたしぶといパッティングとニュードライバーがもたらす飛距離アップ効果で、一気に挽回といきたい。
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