<ツアー選手権 3日目◇6日◇イーストレイクGC(米国ジョージア州)◇7319ヤード・パー70>
米国男子ツアー最終戦「ツアー選手権」の3日目。トータル4アンダーからスタートした松山英樹は、「67」のラウンドでスコアを3つ伸ばし、トータル7アンダー・12位タイに浮上した。
松山英樹の正面&後方 ドライバーショット【連続写真】
フェアウェイキープ率が初日は50%、2日目は57.14%と、ティショットに苦しんでいた松山。今朝になって前週の「BMW選手権」から使っていたスリクソンの新シリーズ、『ZX5』から『ZX7』にドライバーをチェンジして、この日のフェアウェイキープ率は71.43%まで向上した。『ZX5』のヘッド体積は460ccで、『ZX7』は440ccと少し小ぶりになる。
本人もドライバーの出来には満足感を見せる。「ドライバーショットが今日は安定していたので、そういう意味ではストレスの溜まらない、セカンド以降に集中できるラウンドだったと思う」と振り返った。
その言葉の通り、5番パー4のティショットでは、左のファーストカットだったものの328ヤードのビッグドライブを見せて、今大会初めてバーディを先行させる。左サイドがずっと池となっている8番パー4では、ティショットを曲げて池に落としたが、ボギーで上がって傷を最小限にとどめる。
イーブンで折り返した後半から、本来の松山らしいショットを連発する。11番パー5では4.5メートル、12番パー4では残り111ヤードのフェアウェイから2打目を1メートルにつけるスーパーショットで連続バーディとする。13番でもフェアウェイからの残り134ヤードを1メートルにつけたが、これを外して惜しくも3連続バーディはならず。
最難関の512ヤードの長い14番パー4でも、きっちり301ヤード先のフェアウェイをキープしてパーで切り抜ける。さらに池に囲まれたアイランドグリーンの15番パー5では7.5メートルを沈めて、後半は3バーディ・ボギーなし。18番パー5で、3打目のグリーン奥からのバンカーショットをミスしたのを除けば、8ホールでパーオンさせた。
「今日のようなティショットが打てれば、けっこうリズムよくゴルフができると思うので、そうなるように頑張りたい」と最終日もスコアを伸ばしていきたいところだ。
トップを独走するダスティン・ジョンソンとは12打差に広がり、年間王者獲得は厳しい状況になったが、2週間後には「全米オープン」が開幕する。「シーズン最後なので、良いプレーをしい。メジャーに向けて最後(の試合)なので、良いきっかけが見つかればと思う」。
前週の「BMW選手権」ではアンダーパーが5人だけとなったロースコアの展開を3位タイで終えている松山。そしてようやく、エースドライバーにも目途がついてきた。まだ気は早いが「全米オープン」もロースコアのセッティングが予想されるだけに、メジャーでのプレーも楽しみになってきた。
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