<ツアー選手権 3日目◇6日◇イーストレイクGC(米国ジョージア州)◇7319ヤード・パー70>
米国男子ツアーのシーズン最終戦「ツアー選手権」の第3ラウンドは、トータル13アンダーでトーナメントリーダーに立っていたダスティン・ジョンソン(米国)と、トータル12アンダーで1打差の2位につけていた韓国の新鋭、イム・ソンジェの最終組となった。昨シーズンの新人王に輝いたイムを、世界ランキング1位のジョンソンがのみ込んでいく。
松山英樹の正面&後方 ドライバーショット【連続写真】
1番、2番をともにパーとして迎えた401ヤードの3番パー4でスコアが動く。ティショットを244ヤード打ってレイアップしたジョンソンに対して、イムはドライバーで332ヤード飛ばして、残り69ヤードまでもってくる。ジョンソンは残り157ヤードを1.5メートルにつけてバーディ。ところがイムはチップショットをグリーン奥にオーバーさせてボギー。トータル14アンダーとしたジョンソンとイムの差は一気に3打まで開いた。
ジョンソンは2日目、フェアウェイキープが2ホールのみとショットの不調に陥り、スコアを伸ばすことができなかった。しかし、この3日目になってショットが復調。7番ではフェアウェイからのセカンドショットを30センチにつけて、2つ目のバーディを奪う。9番では2メートル、10番では6メートルを沈めて連続バーディ。2位との差を5打に広げた。
続く11番ホールでこの日初めてボギーを打ったが、12番で7メートルのバーディパットを決めてバウンスバック。14番と18番でもバーディを奪って、トータル19アンダーまでスコアを伸ばした。終始危なげないプレーで本日のベストスコアとなる「64」。自身初の年間王者獲得に王手をかけて最終日を迎える。
イムに代わって2位に浮上してきたのは、過去に年間王者に輝いているザンダー・シャウフェレとジャスティン・トーマス(ともに米国)の2人。トータル14アンダーとして、5打差でジョンソンを追う。トータル13アンダーの4位にはジョン・ラーム(スペイン)、トータル12アンダーの5位には全米プロ覇者のコリン・モリカワ(米国)がつけている。
ジョンソンと1打差の2位タイからスタートしたイムは、結局スコアを2つ落として「72」。トータル10アンダーとしてジョンソンとの差は9打差に。アジア人初の年間王者獲得の夢は遠ざかってしまった。
米国では9月の第1月曜日は「労働者の日」(Labor Day)で祝日となるため、年間王者を争う最終決戦は月曜日となる。全米プロでは2位タイ、プレーオフシリーズに入って、優勝、2位と好調を維持しているジョンソンが逃げ切るのか、それともシャウフェレやトーマスが逆転するのか、2019-20シーズンは最後まで目が離せない。
■過去のFedExCup年間王者
2019年 ローリー・マキロイ(北アイルランド)
2018年 ジャスティン・ローズ(イングランド)
2017年 ジャスティン・トーマス(米国)
2016年 ローリー・マキロイ(北アイルランド)
2015年 ジョーダン・スピース(米国)
2014年 ビリー・ホーシェル(米国)
2013年 ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)
2012年 ブラント・スネデカー(米国)
2011年 ビル・ハース(米国)
2010年 ジム・フューリク(米国)
2009年 タイガー・ウッズ(米国)
2008年 ビジェイ・シン(フィジー)
2007年 タイガー・ウッズ(米国)
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