<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇8日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640ヤード・パー72>
先週の「ゴルフ5レディス」で今季初、通算2勝目を挙げた小祝さくらが、2020年初の国内公式戦を前に現在の状態や意気込みなどを語った。だが、メジャーというビッグタイトルを前にしても、その“世界観”が変わることはない。
後続に6打差をつける圧勝から2日。今週10日(木)に初日を迎える「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」に向け、すでに岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に入り調整を開始している。台風一過の快晴となった8日にはアウト9ホールをラウンド。「長いホールと短いホールの差が大きいので、しっかりとメリハリをつけないとと思いました。あとはグリーンの傾斜が強い場所が何カ所かある。そこは気を付けたいです」と、コースの印象を語った。
「初めてプレーする」というリンクスで、やはり注意すべきは「風」。この日の練習ラウンドもしっかりと瀬戸内海からの風が吹き込むなかでのプレーとなったが、「狙う場所もかなり変わるし、影響は大きい。風が吹くと難しいですね」と最も警戒するポイントとなる。優勝予想スコアを聞いても「風が…」と回答を迷わすほど。対応力が試されることになる。
またグリーン周りのラフも“くせ者”と感じている。「長さはあるけど、アプローチの時にフェースを開いてしっかり打つと、芝の密度が少なく、重たくないのですごく(ヘッドが)抜ける。見た目とのギャップがあるので、あまり開きすぎないようにしないと」。開幕までに、さらに見た目の情報と、実際の状況を整理する必要性も感じとった。
新型コロナウイルスの影響で、これが今年最初のメジャー大会となる。だが、その重みについて聞かれると、「毎年“メジャーだから”と思ったり、“すごく勝ちたい”とモチベーションが上がったりすることがないんです」とらしさ全開の答えが返ってくる。だが、2018年の本大会で6位になってはいるものの、ここまでメジャー大会で優勝争いに絡めていないことを思い返すと、「“メジャーだ”という気持ちでプレーしてないからかな。いつも以上に気合を入れないとって、今思いました」と“急きょ”気持ちの入れ替えも行われた。
ゴルフ5レディスで優勝を挙げたが、余韻に浸る間もなく、その日のうちに岡山に向けて移動を開始。途中「一瞬だけ」台風の影響も受けたものの、すでに月曜日にはコースで練習を開始していた。その日にはスーパー銭湯で温泉につかり、先週のアップダウンが激しいコースで疲れた足を癒す時間も作り、体調も万全。また100件以上あった祝福のメッセージへの返信も終え、準備万端だ。
2週前は2位、そして先週は優勝とハイレベルな上昇の軌道を描きながら臨む今年の女子プロゴルファーNo.1決定戦。その舞台では、いつもより少し気合の入った22歳の姿を見ることができるかもしれない。
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