<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇8日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640ヤード・パー72>
今週の10日(木)から国内女子の今季メジャー初戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」が始まる。開催コースの岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、昨年11月にプロテストが行われた地。今年のツアールーキーたちは、プロとしての第一歩を踏み出した場所で、今度はビッグタイトル獲得を狙う。
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開幕から2戦連続で優勝を争うなど、いきなりの活躍を続ける西郷真央もその一人だ。8日(火)にはインの9ホールをラウンド。プロテスト後、初めて戻ってきたコースを回り、「ラフの長い場所、短い場所のバランスが変わった」と当時との違いを感じ取った。
予想よりも雨が少なかったことで、ラフが伸び切らなかった影響もあってか、率直な感想は「もっと難しいことを想定してきた。普通にキレイなコースでした」。海沿いということもあり風一つで、その印象はもちろん大きく変わるが、苦しんだ約10カ月前とは違う気持ちで立ち向かっていけそうだ。
その10カ月前に行われたプロテストに、当時高校3年生だった西郷も参加。同年の日本女子アマ優勝者ということもあり、戦前から合格の期待は高かった。しかし、その4日間は決してやさしいものではなかった。2日目に「73」、3日目に「74」とオーバーパーを叩いたことも影響し、合格ラインに届くか届かないかの戦いを強いられていた。
なんとか最終日の最終18番で6mのバーディパットをねじ込み、1オーバーの合格ラインに滑りこんでプロの道を切り開いたが、このコースは「今も夢に出てきます」と強烈なインパクトを残す場所となった。「あの時は余裕がなかったので」。久々のラウンドでも、コースの注意点など当時を思い出して参考にする部分も少なかったほどだ。
そして今年は、そんな場所でメジャータイトルを争う。「理想は(1日)2つずつ伸ばすこと。予選ラウンドでそれができれば気持ちにも余裕が出てきて、攻めたゴルフができると思います」。今度は上位を争う一人として、あの時のクラッチパットを再現することはできるか?「どこまで戦えるか楽しみですね」。成長の跡を、瀬戸内海に面したリンクスに刻み込みたい。
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