<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇8日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640ヤード・パー72>
昨年11月に今回の開催コース・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部でプロテストに合格した田中瑞希が、“腹をくくって”今季初のメジャータイトルに挑む。
印象変わる?スーツ姿の田中瑞希【写真】
プロテスト後、初めて訪れた瀬戸内海に面するこのリンクスコース。当時との違いを聞かれると、「緑が多いな。こんなに緑多かったかな」とまずは視覚的な答えが返ってきた。前回が冬のラウンドだっただけに、目に飛び込んでくるイメージも大きく変わる。
10カ月前のラウンドについては、「かなりやらかしました」と振り返る。池を嫌がって左バンカーに入れた9番など、苦しめられた思い出もしっかりと残っている。だが印象が強ければ強いほど、記憶は鮮やかなまま。8日には練習ラウンドでしっかりと18ホールを回りきり、「コースのことは思い出しました」と、その時のことも参考として生かせそうだ。
開幕後のスコアメイクのカギと考えたのはティショット。雨が少なく想定よりも育たなかったラフは、場所によってはかなり短い場所もある。それを踏まえて田中は、「フェアウェイをしっかりとヒットさせるか、曲げるならとことん曲げる!」という覚悟でティイングエリアに入る。中途半端に深いラフにはまるくらいなら、徹底的に曲げて、打ちやすい場所に落としたほうが、その後のプレーが楽になるというわけだ。もちろん「ターゲットをしっかり絞って、狙いどころも少ないのでそこをイメージできれば」というのは大前提だが、腹をくくってしっかりと振り抜いていく。
「気持ち悪さを感じた」と警戒するのは、池が絡むなど注意するポイントが多い7〜9番ホール。10番スタートの初日は、ここが上がり3ホールとなるため「そこは気を付けたい。上がりでバタバタしないように」と2日目以降につながる重要ホールとして認識する。
プロテストでは、最終日の15番ホールまでトータル3オーバーの“圏外”でプレーしながら、16、17、18番ホールでの3連続バーディでイーブンパーまで戻し、トータル1オーバーの合格ラインに滑り込んだ。このできごとも、当然ながら忘れることはない。
「去年より確実にレベルアップしているので、落ち着いてプレーしたいですね」。メジャー大会でも“鬼門”の上がり3ホールを制し、ビッグタイトル獲得への足掛かりにしたい。
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