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前回同地開催は予選落ち タイガー・ウッズ、メジャー16勝目の可能性は?

44歳のタイガー・ウッズ(米国)が今年のメジャー2戦目「全米オープン」の会場、ウイングド・フットGC(ニューヨーク州)で会見に臨んだ。優勝スコアがオーバーパーになると予想されているが、コースの難しさについては「これまでのメジャー大会で1、2を争う。オークモント、(全英の)カーヌスティ。やっぱり、こことオークモントがもっとも難しい」と難コースを警戒する。
同コースで全米オープンが開催された2006年、タイガーは予選ラウンドの両日を「76」と叩いて予選落ちに屈した。これがタイガーにとってプロ転向後初のメジャーでの予選落ちだった。
「あの年は…、(4月の)マスターズで勝てなくて、ものすごくがっかりだった。なぜならあの年が、父が最後に僕のマスターズを見られる年だったから」とタイガーは14年前を振り返った。
マスターズを3位タイで終えたあと、5月の声を聞くとすぐに父のアールさんは他界した。マスターズがアールさんが最後にタイガーのプレーを見た大会だった。傷心のままタイガーは全米オープンに向かったが、「ほとんど練習もしていなくて…、その結果が予選落ちになってしまった」とタイガー。
ところがその年の7月、ロイヤル・リバプールで開催された「全英オープン」で勝利。その年はその後6大会、07年の自身の年明け初戦、「ビューイック招待」までツアー競技で7連勝と、タイガー時代の一つを築いている。
「06年のウイングド・フットGCとはまるで違う設定。ラフも難しいしフェアウェイも狭い。グリーンもとても難しい。そして当時から僕の体はヒザも腰も手術をして、まるで違うもの」と44歳は話す。
「ただ今年の僕はグリーン上で苦戦しているだけ。皆にとってこのウイングド・フットGCは易しくないのだから、もちろんチャンスはある」と強気な姿勢は崩していない。
熟練の技が見られるか、やっぱりタイガーから目は離せない。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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