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新パターで地元での悔しさ払拭　最強アズマ軍団の“キャプテン”が初Vへ王手

＜デサントレディース東海クラシック　2日目◇19日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース（愛知県）◇6456ヤード・パー72＞
「デサントレディース東海クラシック」2日目に東浩子が、7バーディ・ノーボギーと、この日のベストスコアタイとなる「65」でラウンド。トータル11アンダーの首位タイに浮上し、悲願の初優勝へ王手をかけた。
最強アズマ軍団大集合！　あなたは全員分かりますか？【写真】
先週の悔しさを晴らすような戦いぶりだ。前週の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」は、東がプロとなって初めての地元・岡山での試合だった。当然、気合十分で臨んだが「予選を通っただけ」と44位タイ。「観客で地元の方々が観に来られないなかでいかに楽しんでもらえるかを考えてのプレーでしたが…悔しかった」と納得はできなかった。特に苦戦したのがグリーン上。「いかに入れるかが私のプレーで大事」というワンピンの距離が決まらない。
だが、今週はその2.5m前後の距離が面白いほど入っている。「ゴルフがすごく簡単ですね」と言えるほどの状態になったのは、新しいパターの効果。先週までは、2ボールタイプを使用していたが、今週からワイドなピンタイプでスラントネックのオデッセイ『ホワイトホットOG ＃1WS』を投入。ソフトな打感が特徴で、上田桃子が「パターが上手い人はみんな使っていた」というホワイトホットシリーズの新バージョンだ。「元々ピンタイプを使うことが多かったので、久しぶりにピンにしよう」と気分転換も兼ねたスイッチが奏功して、予選2日間で12バーディを奪った。
東と言えば、最近話題になっているのが“最強アズマ軍団”。ここ数年、国内女子ツアーは黄金世代やプラチナ世代といった世代のくくりが話題を集めているが、そんな注目世代たちに負けないようにと1992年4月2日から1993年4月1日生まれの選手が集まり、自らで名付けたのがこの“最強アズマ軍団”である。
冗談のような名前だが、ツアー通算13勝の成田美寿々や、日本参戦4年目ながらすでに5勝を挙げているイ・ミニョン（韓国）など、ほかの世代に負けない選手たちが集まる粒ぞろいの世代。その最強アズマ軍団のキャプテンを務めるのが、名前にもある東なのだ。
「元々名前を考えたときに、ジャンボ軍団みたいに軍団がいいよねとなり、そこから最強を入れたいとなり、さらに誰かの名前を入れよう、じゃ東ねとなりました。絶対やめようよと言ったのですが、みんなイエーイって賛同していてしゃーなしですよ（笑）。でも、話題作りというか自分が一番上に立たせてもらったことでファンの方も増えましたし、特に後ろめたさはありません（笑）」
こうして、1〜2カ月に1度は食事会などで集まる軍団の軍団長…ではなく、キャプテンに就任。とは言っても、キャプテンだからといって特に何かをするというわけではなく、幹事は葭葉ルミらしい。強いて言えば話題の中心となり、アプリなどでいじられることが多いくらいだとか。
そんな東が初優勝に王手をかければ、軍団員の期待は大きい。青木瀬令奈も「キャプテンが頑張っていますね」と胸を躍らせている。軽井沢で「92」を叩いた成田美寿々の復調、そして青木のホールインワンと何かと最強アズマ軍団の話題が事欠かない今大会。そこにキャプテンの初優勝とくればもう、言うことなしだ。（文・秋田義和）
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