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物は言いよう 大切なのはファンへの気遣い【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

プロスポーツを支えているのは誰か。“演者”であるアスリートなしに成り立たないのはいうまでもないが、大きな下支えとなるのは、いうまでもなくファンの存在だ。これを忘れていては将来はない。
新型コロナウイルス感染拡大という非常事態により「その防止」という言葉が、非常に便利に使われている。「感染拡大防止のための営業自粛要請」はその最たるもの。プロスポーツやエンターテインメントの世界でも「感染拡大防止」を理由にイベントの自粛を強いられ、徐々にそれが緩和されてはきたものの、まだまだ制約の多い状態が続いている。
プロゴルフツアーにおいても、シニアなど一部を除いて無観客が続いている。感染防止のため、というのがそれぞれの理由。深掘りすれば、主催者が日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ではない試合がほとんどで、それぞれの企業である仕組みである以上、よほどツアーが働きかけない限り、年内はこの状態が続くのだろう。
そんな中、9月25日のJLPGAオフィシャルウエブサイトで出した文書は、あまりにもファン心理をわかっていないものだといわざるを得ない。
「ファンの皆さまへ コロナウイルス感染拡大防止のため、JLPGAトーナメントは現在、無観客で開催しています。この趣旨をご理解いただき、沿道・宿泊施設等で、選手に対してサインを求める行為などもご遠慮ください。また、会場周辺及び沿道での選手応援は、近隣住民の方々のご迷惑になりますのでご遠慮ください」
青空にはためくJLPGAの旗写真の下に、たったこれだけが書かれているのだ。これを掲載したのには理由もあるだろう。実際にこのようなことが起きたため、注意喚起する意味があったと予想されるが、いい方をかえるだけで印象はガラッと変わる。
よくよく読めば、いいたいことはわかる。サインをもらうという接触を伴う行為をされては感染リスクが上がる。会場付近での応援は、ウイルス感染拡大がなくとも近隣の迷惑だ。プロ野球でもJリーグでも、サインはしない、などの内容はガイドラインに書かれている。その上で、移動中にどうするか、などの頭を悩ませている。
感染リスクを抑えながら試合をしているのだから、協力してください、という呼びかけをするのはわかる。だが、この体裁と文面は、ファン心理をあまりにも置き去りにしているのではないだろうか。
ツアーそのものを深く応援しているファンなら、無観客になっている事情を理解し、感染者が出て試合が中止になるのを恐れるかもしれない。だが、少しでも有名プロを見たいという気持ちを持つファンだっている。詳しい事情を考えるより前に行動してしまい、ウェブサイトなど見もしないかもしれない。女子ツアー人気の中、ゴルフをほとんど知らなくても選手の顔だけ知っていれば、宿舎でサインを求めることもあるだろう。感染リスクを考えて断るのなら、選手がその場でそういえばいい。協会としてコメントを出すにしても、もっと上手ないい方があるだろう。杓子定規な文章と、無機質な旗の写真からは「わかってほしい」という姿勢が上手く伝わって来ない。
選手も試合会場以外で危険にさらされる可能性はあるし、それに対して注意喚起することはもちろんあっていい。安全が第一なのは当たり前だ。なにかがあってからでは遅いから、ファンにも協力してほしい。そんな切なる願いを上手く文面にして、発信すればよかったのではないか。
「物はいいよう」だ。ウイルス感染が全国に広まった頃、観光で売っているような県の首長が、東京など感染者の多いエリアの人に対して「今は来ないでください」と口にした。あれを聞いて「二度と行くもんか」と思った人はずいぶん多かったのではないか。
都市部と地方の感染拡大に対する意識は大きな温度差がある。職種によってもまったくちがう。まもなく東京が『Go To トラベル』キャンペーンの対象外でなくなる今になっても、帰省を断られた話は珍しくもない。土地によっては「県境を越えたら2週間は仕事を休むという不文律がある。有給を使うところもある」などという理不尽な話も聞く。飲食店や施設によっては都市部からの客を断る例もある。
 
そんな中で、プロスポーツの世界も、エンターテインメント業界も、何とか、ひとつひとつリアルで試合やイベントを行い、それを見てもらう方向で歩みを進めている。その裏に、ファンに支えられているという大事な現実がしっかりなければ、無観客でなくなった時に離れてしまうファンが出ることになる。新型コロナウイルス感染拡大防止は、すべての免罪符にはならない。「二度と行くもんか」と思われないためにも、ファンに対してはもっと心を砕かなければならないはずだ。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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