<第22回PGAティーチングプロ選手権大会ゴルフパートナーカップ2020 事前情報◇4日◇飯能GC(埼玉県)◇6910ヤード・パー72>
ティーチングプロの日本一決定戦、「PGAティーチングプロ選手権大会ゴルフパートナーカップ2020」が6日に開幕する。昨年は東京都の阿部真太郎が1打差で逃げ切り、「喉から手が出るほど欲しい」タイトルを獲得した。今年の会場は過去に「日本女子オープン」や「日本ミッドアマ」が行われたこともある埼玉県の飯能ゴルフクラブ。これで22回目を迎える今大会は、どんな2日間となるのか。注目選手の1人、関雅史に話を聞いた。
関といえば、“QP”の相性でゴルフメディアに引っ張りだこの人気者。クラブフィッターやクラブテスターの印象が強いが、ティーチングプロとしても活動している。ボールを上手く打つ体の使い方ではなく、クラブフィッター兼ティーチングプロの肩書きを生かして、クラブを上手く使うレッスンが信条だ。今大会には、もちろん気まぐれで出場しているわけではない。08年大会ではトップと2打差の3位タイに入っている。
「もともと、ツアープロを目指していたわけですし、この大会は一年に一度、自分が選手に戻れる大切な大会です」とライフワークにしている。ティーチングプロはアマチュア競技に出場できないので、今大会は数少ないガチンコ勝負の舞台となるわけだ。
関は伊澤利光や丸山茂樹など名選手を輩出した日体荏原高校ゴルフ部出身。卒業後はプロゴルファーを目指して、6年間ゴルフ場で研修生をしていた。その後、ゴルフショップの店長に転身。お店を営業しながらティーチングの勉強をして資格を取り、今の活躍につながっている。それでもプレーヤー関雅史は「ここで優勝するために日々頑張っていると言ってもいいくらいです」と語る。
「僕はゴルフが好きですし、常に楽しんでいる。選手権の間は自分が夢中になれる瞬間をくれる素晴らしい時間なんです」。普段は見ることができない関のもう1つの顔がここにはある。
また、会場の飯能ゴルフクラブは「ご縁があり、プレーする機会も多い」というから、関にとってはアドバンテージとなりそうだ。「先日も練習ラウンドをしましたが、名門コースらしくメンテナンスが良く、コンディションも最高でした。選手権ではさらに厳しいセッティングとなり、グリーンも速くなると思うので、最後は大会前日の練習ラウンドで見極め、調整したいと思っています」と、多忙のなかでもコースチェックに余念がない。
今大会に勝てば、ティーチングプロ日本一の名誉だけでなく、100万円の優勝賞金が出る。さらに、日体荏原高校の先輩、伊澤と丸山が歴代優勝者に名を連ねる「日本プロゴルフ選手権」の出場資格も与えられる。関の今年の挑戦はいかに。
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