ネバダ州ラスベガスで開催されるPGAツアーの「シュライナーズ・ホスピタル・フォー・チルドレン・オープン」(TPCサマリン)に「全米オープン」以来のツアー復帰となるはずだったトニー・フィナウ(米国)が、現地で受けた新型コロナウイルス検査で陽性と判定され、大会を欠場することになった。
フィナウはツイッターでこれを公表。「今朝コロナウイルス検査で陽性の結果を受けた。他の選手と僕の周囲の人々の安全を守るために自主隔離に入る。気分はとてもいいし、精神的にも非常にいい」とコメントした。
一方、ペンシルベニア州で開催される女子メジャーの「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」でも現地で実施された検査でシャーロット・トーマス(イングランド)のキャディが陽性。その結果トーマスは濃厚接触者として「残念ながら大会を欠場することにした。CDCとLPGAのガイダンスに従って2週間の隔離措置に入る」と発表した。
ツアー2年目のトーマスは「2020年はまるで“ローラーコースター”のような1年」と称し、「この大会は大好きな大会の1つなので欠場はとても残念だけど、みなの活躍を応援したい」とコメントした。
米国ではトランプ大統領が陽性となり、ホワイトハウスでも感染者が増え続け、世界的にも第二波への不安が高まっている。
ゴルフ界においては各ツアーで毎週選手、キャディや大会関係者の検査が実施され、「万が一陽性反応となった場合には適切な処置が行われている。今後も万全を期してツアーを継続できる」とLPGAツアーのマイク・ワン会長は話す一方で、「しばらくは無観客での大会が続き、観客動員は適切な時期が来るまで見極めたい」と慎重な姿勢も見せていた。(文・武川玲子=米国在住)
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