<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前情報◇7日◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577ヤード・パー70>
「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の会場、アロニミンクGCの開幕前日、午後には風速10メートルを超える強風が吹き、日本勢のみならずトップランカーが“モンスター・コース”と口をそろえた。
2017年大会覇者で世界ランキング3位のダニエル・カン(米国)は“モンスター“と評し、「ウェッジを抜いて、ハイブリッドかフェアウェイウッドを増やすことを考えている」と言う。「もしティショットで少しでもミスヒットをしたら、グリーンに届かないホールが出てくる」と厳しい表情だ。
13年から大会3連覇を果たしたインビー・パーク(韓国)は「とにかく長い」と頭を抱える。「大会はもともと夏に開催される予定だった。秋になって気温も下がりフェアウェイは軟らかくて転がらない。グリーンを狙うのに3番、5番ウッドを打つホールがあり、さらにグリーンがものすごく大きい。言いたくないけれど、ロングヒッターがものすごく有利」と話した。
ちなみに水曜日の風向きは1番パー4(419ヤード)、10番パー4(420ヤード)がともにアゲンスト。ツアー屈指のロングヒッター、ブリタニー・リンシカム(米国)でさえ「10番は3番ウッドでどうにかグリーンに届いた」と話す。
初出場の渋野日向子は「アメリカに来て一番難しい、比べものにならない難しさ」と驚きを隠さず、河本結も「距離も長くて、グリーン周りが全部だいたい落ちていて、グリーンはアンジュレーションもすごく、傾斜があってすごく難しい」と悩ましげだ。
一方、畑岡奈紗はオフシーズンに鍛えた体で飛距離アップ。ドライバーで攻めて行くホールがほとんどと話すが、「飛距離を生かせるのはいいのだけど、今はちょっとショットのコントロールが心配…」と不安ものぞかせた。
あとはPGAオブ・アメリカとLPGAツアーのコースセッティング次第。天候によってどれだけティの位置を動かしてくるのか。初日からモンスターが牙をむくのか注目。
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