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宮田成華が自身初の首位発進 “プロテストの呪縛”から解放され「迷いなく振り切れている」

<スタンレーレディス 初日◇9日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6572ヤード・パー72>
2戦前の「デサントレディース東海クラシック」で自己最高位の5位タイに入るなど好調が続く宮田成華が、早朝から続く風雨によって難コンディションとなった「スタンレーレディス」初日に1アンダーをマーク。自身初の首位発進(タイ)を決めた。
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カイロを体に2つ貼り、さらに手にも2つ持ってコースへ。「今年初カイロです。こんなに早く使うとは思わなかった(笑)」としっかりと防寒対策をして臨まないといけないほど冷え込んだラウンドで、粘りを見せた。12番でボギーを喫したが、16番パー3では7番アイアンで放ったティショットを10cmにつけ楽々バーディ。後半に入っても2番でスコアを1つ落としたものの、3番、5番で6mのバーディパットをねじ込んだ。
寒さだけでなく、コースに吹き込んだ風も“敵”となった。練習ラウンドに比べて最大で2番手ほど変わる距離感の違いに対応しながら、疲れるまで「頭を使った」。その結果、この日の出場108人のうち、トップに並んだ7人しかマークできなかったアンダーパーでクラブハウスに戻り、「スタート時はイーブンパーでいいと思ってました。アンダーは上出来ですね」と笑顔を浮かべた。
昨年はレギュラーツアー18試合に出場。そのうち10試合で予選落ちするなど苦しいシーズンを送った。しかし今年は、限られた試合のなかでしっかりと結果を残している。その違いについて聞くと、宮田は「技術ではなくメンタル。迷いなく振れるようになりました」と答える。精神的に落ち着いた理由は、昨年4度目の受験で合格したプロテストの呪縛から解き放たれたことが大きい。
「プロテストに受かってから大きく変わりました。合格してなかったことで自信もなかったし、引け目も感じていた。テストが近づくにつれ緊張もしていました」。11月に受けたそのテストを4日間トータル1オーバーで乗り切った。ラインギリギリの18位タイで合格した後は、涙も流した。単年登録者ではなく、ようやく正会員としてプレーできることが自分に成長をもたらした。
今年の11月7日で23歳になる宮田もまだ十分若いが、現在の女子ツアーは若年化がさらに進んでいる。「どんどん新しい選手が出てくるけど、自分は自分。(同世代の選手とは)マイペースでいこうと話しています」。そのなかで絶好の機会が訪れた。「残りも耐えて、耐えてチャンスをつかみたいと思います」。“ルーキー”は、雨にも風にも負けず、明日もプレーに集中する。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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