<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇9日◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577ヤード・パー70>
海外女子メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の2日目。2オーバー・40位タイからスタートした畑岡奈紗は、3バーディ・2ボギーとスコアを1つ伸ばして、トータル1オーバー・19位タイに順位を上げた。トップとは5打差で決勝ラウンドを迎える。
日本のエース! 畑岡奈紗のドライバーショット【連続写真】
10番ホールからスタートして、後半の5番ホールまでは3バーディ・ボギーなしと、トータル1アンダーまでスコアを伸ばして首位に迫っていた。ところが最終3ホールでボギー、ボギー、パーと落とし穴にはまり、「トップ10くらいを目指してやってきていた。終盤の3ホールで崩れてしまったところが少しもったいなかったですね」と畑岡は悔やむ。
しかし、上位陣も伸び悩み、2日目にトップに立ったキム・セヨン(韓国)はトータル4アンダーでまだ射程圏内だ。「良い我慢ができたところもありました」と、前半は10番で2m、16番でも2m、18番でも2mのパーパットを沈めた。後半に入って、1番ではバンカーから寄せワン、4番では2mのパーパットを決めるなど、粘りのゴルフで踏みとどまった。
この日の畑岡は、シビアなピン位置と硬く止まらないグリーンもあって、思うようにバーディチャンスを増やせなかった。「18ホール回って、フルショットで打てたところと、ちょうど間のクラブのところが半分半分か、中途半端なところが少し多かったので、距離感を合わせるのが難しかった。フルショットで打てれば少しスピンも入りますし、思い切ってピンに向いていけるんですけど、コントロールショットで風がフォローだったりすると、15ヤードくらい手前からいかないといけなかった」。
そんななかでも、「パー3でアイアンを持っているところはすごく攻めていけた」と、この日のバーディ3つはすべてパー3。14番では手前2mにつけてバーディ。さらに、17番パー3では7番アイアンで30センチにつけてバーディ奪った。「左の池がちょっと気になったけど、思い切って打っていきました。少し右めから行こうかなと思っていたんですけど、ピンに向かって良かったです」と圧巻のショットを振り返る。
後半に入って5番パー3では、「攻めていった結果」と奥のピンに対して少しグリーンをこぼしたが、「すごくいいアプローチだった」とウェッジでチップインバーディを奪った。
「ティショットが曲がると幅が大きい」ラウンドだったが、「コントロールショットがイメージ良くできれば、ピンに絡められると思う」と本人はショット全体を修正していく考えだ。持ち前のショットの調子がさらに上がれば、伸ばせそうな手応えはある。
昨年は最終日「65」で14位タイ、18年は最終日「64」で2位タイと爆発して上位に入った今大会。決勝ラウンドに向けては、「本当にここからが勝負だと思うので、まず明日しっかり伸ばして、差が離れないようにしたいと思います」と、その目はしっかりメジャー制覇に照準を合わせている。
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