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臼井麗香の最新クラブセッティング　ウッドは“つかまり”重視、アイアンは“抜け”重視で選ぶ

“黄金世代”の臼井麗香は18年のプロテストに合格。19年の「センチュリー21レディス」では首位と2打差の4位タイに入り、一躍注目を集めた。賞金ランキングは59位とあと一歩でシード権を逃してしまったが、ファイナルQTで37位となり、今季の出場権を獲得した。トレードマークのリボンをひらめかせ、“レイチェル”の愛称でファンも多い臼井のクラブセッティングを見てみよう。
お嬢様スタイルの臼井麗香は、真剣な顔が麗しい【写真】
■ウッドはヘッドターンしやすいモデルを使う
ドライバーは『エピック フラッシュ サブゼロ』を使用している。このモデルはキャロウェイの契約選手以外でも、飛ばし屋の穴井詩や成田美寿々なども使い、低スピンで飛距離の出るツアーでも人気クラブ。158cmと小柄ながら、ドライビングディスタンスは240ヤードを超え、飛距離と精度の高さを示す昨年のトータルドライビングでは11位と安定感は抜群で、臼井の武器となっている。
ドライバーを提供するキャロウェイのツアー担当、中島淳氏は「臼井プロはフェースローテーションを使うタイプで、自分のスイングの特徴をよくわかっている。フェースを開いて閉じる量が大きいので、慣性モーメントが大きいモデルだと、フェースが戻り切らずボールがつかまらない傾向にありました。『サブゼロ』を使うのは重心距離が短くヘッドをターンしやすいから。臼井プロにとって振りやすいのだと思います」と説明してくれた。
フェアウェイウッドは簡単にボールが上がってやさしい『エピック フラッシュ スター』を使う。臼井はフェアウェイウッドを得意としている。中島氏は「フェアウェイウッドは好きだと言っています。どちらかというとUTが苦手とも。臼井プロがフェアウェイウッドに求めるものはドライバー同様につかまりの良さです。『エピック フラッシュ スター』は一番つかまりが良かったんです」という。
ウッド型のユーティリティとアイアンの間に、アイアン型のユーティリティを入れているのも面白い。5Iと同じシャフトが入っていて長さも変わらないことから、弾道の高さを求めてのセッティングと言えるだろう。「ウッド型のユーティリティが苦手らしく、でもボールを上げたいと言っていたので、『X-FORGED UT』を勧めたら、弾道も高くて気に入ってくれました」（中島氏）。
■アイアンは“抜けの良さ”を気に入っている
アイアンはスリクソンの『Z585』を使用。いろいろとテストをしているようだが、臼井がこだわっている部分は何か。アイアンを提供するダンロップのツアー担当は、「臼井プロが気にしていたのはヘッドの抜けでしたね。女子プロの中ではダウンブローに打てる選手なので、ボールとコンタクトした後、ヘッドが地面につっかかるのを嫌っています。いろいろなアイアンをテストして、“抜けの良い”クラブを探していました。『Z585』は抜けの良さが気に入ったんだと思います」と教えてくれた。
今シーズンは開幕戦の23位タイが最高で、まだ上位でのフィニッシュはないが、8試合に出場して予選落ちは2回とまずまずのスタートを切った。得意のドライバーで昨年同様のパフォーマンスが出せれば成績も上がっていくはず。昨年の「センチュリー21レディス」のときのようなレイチェルスマイルを見せてほしい。
【臼井麗香のクラブセッティングと番手別飛距離】
1W：EPIC FLASH SUB ZERO　10.5度　Diamana DF50（SR）　250y
3W：EPIC FLASH STAR　15度　Diamana DF50（SR）　230y
5W：EPIC FLASH STAR　18度　Diamana DF50（SR）　205y
3U：G425　19度　Tour AD HY-65（R）　190y
4U：X-FORGED UT　21度　N.S.PRO 850GH（S）　180y
5I：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　170y
6I：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　160y
7I：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　154y
8I：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　142y
9I：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　130y
PW：SRIXON Z585　N.S.PRO 850GH（S）　115y
50度：RM-22　N.S.PRO 950GH HT（S）　100y
58度：RM-22　N.S.PRO 950GH HT（S）　80y
PT：O-WORKS R-LINE CS

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