<日本オープンゴルフ選手権 事前情報◇14日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇7317ヤード・パー70>
初のナショナルオープン優勝へ向けて、石川遼に絶好の機会が巡ってきた。2008年に単独2位、09年には2位タイと過去に2度優勝をかすめたが、通算17勝の中に「日本オープン」は入っていない。「タイトルがほしい気持ちが強くなっている」と開幕を前に意気込みを語った。
笑顔で“ホームコース”の感触を確かめる遼【LIVEフォト】
今年の会場は紫カントリークラブ すみれコース。日本オープンならではの難関セッティングが用意されており、7317ヤードのパー70と距離が長く、ラフも深い。「4日間のうち1日ビッグスコアが出ることはあっても、これだけの難しいセッティングだと4日間はまることはない。まずはボギーを減らしていくプレーで、ダブルボギーは絶対に打たない」と警戒する。
一方で、同会場は石川の“ホーム”とも呼べるなじみの深いコース。「この10年で一番プレーさせてもらっている」というほどプライベートで何度も回ってきた。「このラフでグリーンのよさが出てくる。やっていて楽しい」と難関セッティングを前にも臆することはない。
加えて、9月に参戦した「全米オープン」での経験も好材料になっている。「自分がプレーしてきた中でも一番難しい」と苦戦を強いられたウィングドフットGCでのメジャー。「マネジメントが本当に大事」と改めて痛感した。
これまでは迷わずドライバーを握っていた距離でも、マネジメントを重視して攻め方を変えていく方針。「今週はドライバーよりも、ほかのところでスコアメイクに重点を置いている。もともとパー5でも(距離が)長いので、フェアウェイにいっても3打目勝負になる可能性があると、そこまでドライバーが必要なくなる。2つのパー5でしっかり獲っていけるゴルフをしたい」と、海外メジャーでの経験を糧に挑む。
「自分のプレーをしっかり見失わず、4日間続けていくのが最善のルート」。平常心で自身初のタイトル獲得を目指していく。(文・谷口愛純)
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