シニアのPGAツアーチャンピオンズで連勝中のフィル・ミケルソン(米国)が、今週はカリフォルニア州開催の「ZOZOチャンピオンシップ」に参戦、「シニアで戦うのもとても楽しいが、今週は“ヤングガイ”を相手にプレーすることにとても興奮している。おもしろい戦いができると思う」と50歳は意気込みを語った。
松山英樹もリラックスムード 練習日フォトギャラリー
前週はレギュラーツアーの「CJカップ」の出場を見送り、代わりにPGAツアーチャンピオンズの「ドミニオンエナジー・チャリティクラシック」(米バージニア州リッチモンド)に参戦、最終日に「65」をマークし逆転優勝し8月のデビュー戦勝利と出場2連勝を達成した。
シニアに参戦した理由は「マスターズに向けての調整に、コースが適していたから」とその理由を明かしたが、マスターズ前週はレギュラーのヒューストンオープンではなく、再びシニアの試合を選ぶ可能性を示唆した。
その理由は、先日は発表されたヒューストンオープンへの観客動員。PGAツアーでは無観客試合が続いているが、同大会は一日2千人のファンの入場を決めた。
「PGAツアーは人々の健康を守るためにすばらしい安全策を実施している」としながらも、「ただし個人的には、マスターズ前週に感染リスクを負いたくない」とファンが入場した際の不安を口にした。同週にはPGAツアーチャンピオンズがアリゾナ州でチャールズシュワブカップ選手権を開催、「もし(シニアが)ファン入場がなければ、そちらでプレーする」と話した。
ミケルソンはメジャー前週には試合に出場して調整するのが通常、人気絶大のミケルソンは常に多くのギャラリーに囲まれているから、そういう意味ではリスクは高いと言えるかもしれない。
「ツアーはきっとみなの安全を守ってくれるに違いないが、それでも不必要なリスクは負いたくない。食事にも出かけていないし、人と会う機会はないようにしている。なぜならマスターズを戦う機会を失いたくないから」と50歳はオーガスタへの思いを語った。(文・武川玲子=米国在住)
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