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本来なら今週はディフェンディング大会…　柏原明日架は1年前の副賞をどうした？【ちょっといい話】

本来ならきょう初日を迎えるはずだった「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」だが、残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった。
昨年大会では、大会ホステスプロでもあるイ・ボミ（韓国）との争いを制した柏原明日架が9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でのツアー初優勝からわずか1カ月で2勝目を飾った。
まるで女優　柏原明日架のドレス姿【写真】
今季はツアー3勝目、さらには賞金女王も目指したいとシーズン開幕前に話していた柏原だが、コロナ禍の影響でシーズンは2021年と統合。長期にわたり試合開催がない中で、ショット力を磨くための練習を重点的に行った。もともとショートゲームには定評がある柏原は、ウィークポイントと分析した部分のテコ入れに取り組んだ。
ところが、それが間違いだったと分析。「これだけショットをやったのだからと思うと、ミスするとそっちにばかり意識がいってしまっていた」と、夏以降の試合ではショットのミスばかりに意識が向き、ショットゲームへの意識が低下。本来の強みまで消されてしまった。
そんな状態を打破したのは、幼い頃からコーチを務める父の存在。コーチも務める父と話をするなかで、自身のストロングポイントである小技の重要性に再び気づき、9月の半ばからは調子を上げてホステス大会となった先週の「富士通レディース」では8位タイに入った。
本来であればディフェンディング大会に臨みたかった今週。21日に行われたJLPGA主催の前年チャンピオン会見では、昨年大会のエピソードを明かした。それが、コーチでもある父へのプレゼント。「副賞の車を父にあげました。新車に乗ったことがなかったと言っていたので」と、プロゴルファーに育て上げてくれた父への恩返しができた。
通常のシーズンであれば遠征続きで地元の宮崎に帰ることもあまりできないが、今年は地元での時間が増えたことによって、家族のありがたみがより分かる年になっている。クールな印象が強い柏原だが、弟と遊ぶ姿がSNSにもアップされるなど、笑顔あふれる投稿がほほえましい。
調子も上がってきたいま、あとは今年の最終戦で宮崎開催の「JLPGAチャンピオンシップ リコーカップ」への出場を決めること。今年の大会概要はまだ発表されていないが、例年ならその年の優勝者と賞金ランキング上位者が出場。「もちろん優勝して出たい」と気合じゅうぶん。大好きな宮崎と、大好きな家族に地元優勝をプレゼントするために。まずは残された試合で勝利をゲットしたい！
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