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前年覇者の鈴木愛、空き週の過ごし方は…意外にも省エネ？　パット練習法にも一工夫

＜樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6585ヤード・パー72＞
昨年のこの大会からツアー記録に並ぶ3週連続優勝を遂げて逆転賞金女王に輝いた鈴木愛が、タイトル防衛戦に臨む。
開幕戦となった6月の「アース・モンダミンカップ」こそプレーオフ惜敗での2位だが、その後はなかなか好調の波に乗りきれない鈴木。得意のパッティングが入らずストレスが溜まるラウンドが続いていたが、先週のオープンウィークを経て、今週は練習方法を変えてみたという。
「いままでは4メートルのスライスラインとフックラインを練習していたんですけど、キャディさんと相談しながら、ミドルパットを打つにしても1球1球カップを変えて、距離感とか狙うところを通る場所をイメージして1球1球練習していた。だいぶミドルパットも入りそうなイメージが出てきました」
パット女王の異名をとる鈴木が新たに取り入れた、より実践向きの練習。ショットは好調と話しているだけに、練習の効果が発揮されれば、好相性大会で今季初優勝もみえてきそうだ。
昨年は心身ともに疲れていた9月以降、1カ月以上ツアーを休み、復帰して2戦目で優勝、そして3連勝へと結びつけた。その初戦となった本大会は、「純粋にゴルフを楽しめた試合だった。去年と同じ感じで（今年も）今のところは苦しいゴルフが多くて、楽しめていないけど、キャディさんも去年と同じキャディさんですし、面白いキャディさんなので、2 人で楽しくできたらいいなと思います」と、気持ちも前を向き始めた。
前週のオフはゴルフを1回、トレーニングが3回。「ゴルフの練習というよりは、あと5試合、体力がもつようにトレーナーさんと調整してきたかなと思います」と、このあと続く4日間大会や高額賞金大会に照準を合わせた。2季連続の賞金女王へ。来年末のシーズン締めくくりまで、じっくり、ゆっくり仕上げていく。（文・高桑均）
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