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タテヨコ自在のアイアン、グリーン上のイマジネーションも抜群 西村優菜の勝因はルーキーらしからぬ“技”と“心構え”【辻にぃ見聞】

先週の国内女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」は、ルーキーの西村優菜がプロ初優勝を遂げた。2日目を終えて勝みなみがトータル10アンダーと抜け出したが、2位はトータル5アンダーと高速グリーンに各選手が苦戦。しかしその中で最終日に8バーディを奪い「65」をマークした西村が大逆転劇を演じた。このバーディラッシュはどのように生まれたのか。上田桃子らを指導する辻村明志コーチが解説する。
小さくても勝てる!これが西村優菜のドライバースイング【連続写真】
■縦にも横にもブレない抜群のアイアンショット
最終日のバックナインで猛チャージを見せた西村。11番で2.5メートルを沈めてバーディを奪うと、14番パー4でも8番アイアンで2.5メートルにつけてスコアを伸ばした。15番のパー3では6番アイアンを振り抜き1メートルに寄せて連続バーディ。すると16番パー5では3打目を8番アイアンでまたも2.5メートルにつけ終盤に3連続を奪った。これで首位を走っていた勝に追いつくと、18番パー5ではピッチングウェッジで打った3打目を1メートル弱につけて勝利をたぐり寄せた。
惜しくも外したが、17番でも2.5メートルにつけるなどスーパーショットを連発。「終盤は緊張感がある中でしっかり振っても左へのミスがなかった。あのような状況なら、どうしてもスイング中に下半身が止まって左に行くミスが出がちですが、しっかりと体の回転で振っている。曲げないゴルフを知っているなと思いました」と辻村氏も賞賛の技術に裏打ちされた落ち着きぶりと、攻めの姿勢が勝ちを呼び込んだ。
これを可能にするのは、「球のねじれがないこと」と辻村氏は分析する。「構えにクセもないですし、姿勢もいい。全体のバランスがいいんです」。身長が低いとスイングの軌道がフラットになって横回転が強くなりがちだが、「軽いドローが持ち球だと思いますが、回転がきつくなりすぎないですし、しっかりとバックスピンも効いている。だからあの硬いグリーンでもピンに絡めることができたのでしょう」。抜群の距離感、いわゆる縦距離を合わせることもできる技術が強みだ。
「クラブの重さもうまく使っていると思います」。無理に打つそぶりはなく、自然とできているのが強みだと辻村氏は続ける。「その結果、打点のズレがなくなり、コントロールが自然とできている」。ツアー初優勝がかかる緊張を感じさせないプレーには辻村氏も舌を巻く。「スタッツを見ると、パーオン率は19位ですが、シーズン当初の不調を考えれば実質トップ10にいてもおかしくない。パー3の平均スコアも9位で、パー4は11位。つまり、アイアンショットでスコアをつくっています」。
■アマチュア時の驚きエピソード グリーン上にも強さの秘密
ショットがいい選手は大勢いるが、それだけでは優勝には届かない。「パーオンホールでの平均パットが7位というのも大きいです」。入れごろ外しごろの距離を決め続けた西村。辻村氏が覚えているエピソードが一つある。昨年6月の「リゾートトラスト レディス」で松森彩夏のキャディをしていた辻村氏は、2日目に同組でプレーしていた当時アマチュアの西村の動きに注目していた。
「プレーしているグリーン上で、次の日のピン位置を考えて、どこに打とうかということを考えているように見えました。傾斜の上に立って、どこが低いポジションなのかを読んでいたんです。先のことまで考えている、そんなアマチュアはあまり見たことがなかったですし、考える力があるのだなと思いました」
高速で傾斜もきつく、砲台グリーンの三菱電機レディスでパット数は「26」、「30」、「26」と、安定感は抜群。加えて西村自身も強みとしている現在3位につけるフェアウェイキープも機能した。「ラインを読む姿もそうですし、見ていて入りそうな感じが出ています。パットのイマジネーションがありますね」。
見事というほかないプレーで優勝をたぐり寄せた西村。2000年度生まれのプラチナ世代では古江彩佳に続く勝利となった。「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では7位タイ、「富士通レディース」で4位タイ、そして今大会で優勝。「3試合ともにタフなセッティング。そこで結果を出すというのは、ゴルフ力の高さだと思います。自分のテンポをずっと守っていたし、マネジメントもうまかった。これからも楽しみです」。20歳の快進撃は始まったばかりだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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