<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇4日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6554ヤード・パー72>
6日(金)に開幕する「TOTOジャパンクラシック」。今年は日本ツアーとして行われる大会に横峯さくらが出場を決めた。横峯は現在妊娠7カ月、お腹が膨らんだ選手がティイングエリアに立つ。
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目に見えて分かるようになった新たな命。「お腹で動いているのが分かります」という状態での出場を決めたのは、夫婦ともに試合に出たいと思ったこと、出場権が降りてきたこと。そして米国女子ツアーではジュリ・インクスターの時代から妊娠中の選手、そして子供がいる選手も元気にプレーしていて、そのためのサポートも充実している。そんな経験を伝えたかったからだという。
「私も結婚した当初は考えられませんでしたが、アメリカに行って世界観が変わりました。向こうで学んだことを日本に持ってきて見せることができたら。(日本ツアーの選手たちに)妊娠してもプレーすることがメッセージとなったらいいですね」
すでに安定期に入っており、できる時に練習場に行き、10日に1度はラウンドしている。元々「ラッキー」とつわりもほとんどない。さすがに「飛距離は20ヤードくらい落ちました」というがアイアンはロフト角を調整して距離感を合わせた。ウェアがMからLLになったが、パッティングも「私は意外とかがまないので大丈夫です」とプレーは問題なさそうだ。
なお、出産予定日は2月21日。すでに男の子と判明しており、「名前は考え中です。ゴルフをやりたいと言ってくれたらやらせたいですね」と話す姿はすでに母の顔。ツアー復帰は8、9月を考えており「できるだけ早く復帰したいですね。目標は変わらず、アメリカでの初優勝と日本ツアーの永久シード(30勝 横峯は現在23勝)です」と、まだまだ先のキャリアを見据えている。
日本ツアーで妊娠中に優勝したのは1999年の「ヨネックスレディス」で妊娠6カ月だった野呂奈津子のみ。そこに続きたい気持ちは強い。「出るからには上位を目指したいですね。妊娠中でも上位で戦えたら、メッセージ性があると思う」。初日の組み合わせは妊娠中の横峯、今季産休明けから復帰した若林舞衣子、そして新婚の菊地絵理香。限られた人数しか出場できない戦いで生まれたグループで、今後の女子ゴルファーへの道筋を作っていく。(文・秋田義和)
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