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李知姫の最新クラブセッティング　40グラム台のRシャフトで平均245ヤード飛ばす

今年で41歳になった李知姫は2000年のプロテストに合格。翌年、「大王製紙エリエールレディスオープン」で初優勝を飾りシード権を獲得した。ショットメーカーとして評価が高く、常にパーオン率が上位をキープしている。昨年は69.97％で31位と本来の力を発揮できなかったが、春先の「KKT杯バンテリンレディス」で優勝する活躍を見せた。メジャー2勝を含むツアー通算23勝を挙げ、19年連続で賞金シードを維持している知姫のクラブセッティングを見てみよう。
今年大きく変わった点はドライバーだ。使用しているモデルはカタログモデルではないONOFF LABOSPEC MODELの『RD5900-C』だ。このモデルは高慣性モーメントでブレずに飛ばせる『AKA RD5900』に、弾道調整機能を追加で搭載したモデルとなっている。これを選んだ経緯をオノフのツアー担当である柏田浩之氏に聞いた。
「昨年までは『KURO』を使用していたのですが、オフにプロから『高い球を打ちたい』とリクエストがありました。いつも李知姫プロはイメージをしっかりと伝えてもらえるので、こちらも慣性モーメントが高く、ボールも上がりやすい『RD5900-C』を提案させてもらいました」
また、ドライバーのシャフトについても「軽量でトルクの多いシャフトを試したい」とリクエストがあったという。柏田氏は「最初は50グラム台のシャフトで探していました。でも、なかなかプロの求める高弾道が出なかったんです。そこで思い切って40グラム台のシャフトをテストしてみたら、プロの理想に近づくことができました。この『ATTAS 11』は高トルクで、高弾道を打てるシャフト。タイミングも取りやすいので李知姫プロにマッチしたんだと思います」と話してくれた。
フェアウェイウッドやユーティリティのシャフトの硬さは『S』だが、ドライバーのシャフト『R』となっている。その点を聞いてみると、「もちろんタイミングが合わなければ意味はないと思いますが、あくまでもイメージ通りの弾道が打てるかどうかを大切にしているので、シャフトの硬さはあまり関係ないんです」と柏田氏はいう。40グラム台のRシャフトで平均245ヤード飛ばせるのは、タイミングがピッタリ合っているのだろう。
■アイアンは好みの顔ではないが、性能が気に入っている
アイアンは『ONOFF FORGED KURO』を使用している。男子では浅地洋佑も使っているモデルだ。「李知姫プロはシャープな感じのアイアンが好きなので、トップブレードが厚めの『ONOFF FORGED KURO』は、少し好みとは違います。でもこのモデルは、フォージドアイアンで打感がよく、中空構造で芯が広くてボールも上がりやすい。イメージ通りの弾道が打てるとすぐに使ってもらうことができました」（柏田氏）。
今年は韓国に戻らず日本で調整を続けていたため、開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」からシーズンに臨んでいる。「日本女子オープン」では20年連続で予選通過して見せるなど安定感は抜群だ。“黄金世代”や“プラチナ世代”といった20歳前後の若い選手たちが注目されているが、李知姫のようなベテランもまだまだ健在だ。
【李知姫のクラブセッティングと番手別飛距】
1W：ONOFF LABOSPEC RD5900C　10.5度　ATTAS 11 4（R）　245y
3W：ONOFF KURO　15度　TENSEI CK Pro Orange 50（S）　220y
7W：EPIC FLASH STAR　21度　TENSEI CK Pro Blue 65（S）　200y
4U：ONOFF KURO　24度　Aerotech SteelFiber i70（S）　185y
5U：EPIC FLASH STAR　26度　MCH 70 (S)　　　175y
6I：ONOFF FORGED KURO　N.S.PRO 950GH neo（R）　165y
7I：ONOFF FORGED KURO　N.S.PRO 950GH neo（R）　155y
8I：ONOFF FORGED KURO　N.S.PRO 950GH neo（R）　145y
9I：ONOFF FORGED KURO　N.S.PRO 950GH neo（R）　135y
PW：ONOFF FORGED KURO　N.S.PRO 950GH neo（R）　120y
50度：ONOFF FORGED　N.S.PRO 950GH neo（R）　100y
54度：JAWS　90y
58度：JAWS　75y
PT：ODYSSEY TOULON SAN DIEGO

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