<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇11日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
昨年に引き続き本大会に出場する中島啓太(日本体育大2年)。予選ラウンドの組み合わせが発表されると、「やっぱり、来ましたね」と思わず笑顔がでた。
2018年にはアジア大会のゴルフ競技で個人・団体戦ともに金メダルを獲得。今年の「日本オープン」では予選会を突破して4度目の参戦を果たし、18位タイで終了。活躍が期待されるアマチュア選手として注目を集めてきた。
予選ラウンドは、昨年覇者の金谷拓実(東北福祉大4年)と堀川未来夢との組み合わせ。金谷とは、ともにナショナルチームの一員として世界を転戦。金谷が制した18年の「アジア・パシフィックアマチュア選手権」では2人で優勝争いを演じるなど、常に追いかけてきた存在。『いつか同じ組になりそうですね』と話していたことが実現することとなった。
昨年の本大会は18位タイ。金谷優勝の瞬間は18番グリーンで見ていた。「金谷さんのおかげで、アマチュア選手は引っ張っていってもらっていると思います。自分も目標は優勝でやっていきたい」と、昨年目に焼き付けた姿が目標だ。
一方の金谷は、史上4人目のアマチュア優勝からの1年を「あっという間でした」と振り返る。今年は、コロナ禍で予定していた試合も軒並み中止。海外ツアーへの挑戦も保留となっているが、できる準備は進めてきた。プロデビューを果たした10月の日本オープンでは単独7位。初めて手にした賞金を確認し、プロとしての実感も芽生えつつあるが、「とにかく自分らしいプレーを4日間続けたい」と大会にかける思いは当時と同じだ。
昨年大会ではともにアマチュアとして出場していた中島との同組に、「刺激し合って、いいプレーをしたい」と語る。プロ入りを果たしても、いち選手としてしのぎを削ってきた関係性は変わらない。ともに目指すのは優勝のみ、好敵手とともに頂点を目指していく。(文・谷口愛純)
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