<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目◇14日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
「日本オープン」のような追い上げが、今週も見られるだろうか。初日の出遅れを取り戻すように、石川遼が上位争いに名乗りを上げた。
あっ!? 石川遼の弟がキャディを?【大会フォト】
初日を78位タイと出遅れたが、2日目に「67」をマークして39位に浮上。3日目は6バーディ・2ボギーの「66」と、トータルイーブンパー・15位タイへ順位を上げた。
前半では多くチャンスにつけるも、中々ものにできなかった。1バーディ・2ボギーで迎えた前半18番パー5(525ヤード)。ドライバーを握った数少ないホール、ティショットを振り切ると左サイドのバンカーを越えてラフへ。「左のラフはマネジメントとしてはOK。カット目に入れたら思いのほかピンの方向に行ってくれた」と、2打目を約3メートルのイーグルチャンスにつける。
ところが、ファーストパットはカップをわずかにそれて入らずバーディ。「入れる気満々だったけど入らなくて」と、10月の「ZOZO Championship」で課題としていた距離のパターに泣いた。折り返した直後の1番でも、4メートルのバーディパットを外してパー。2番から3連続を奪うなどスコアを伸ばしたが、「もう少し簡単にバーディが獲りたい」とグリーン上には課題を残した。
2、3日目とスコアを伸ばし、首位と7打差で迎える最終日。まだ余力は残っている。「6番(パー4・510ヤード)も11番(パー4・505ヤード)も、ティショットは3番ウッドで打っているので、ドライバーで成功すればセカンドで持つ番手も短くなって精度も変わる。そういう意味では、(優勝争いは)まだ行ける可能性はある」。
10月の日本オープンでは、最終日に「65」の猛追を見せて3位タイに食い込んだ。明日もまた、目の覚めるような追い上げを見せてくれるかもしれない。(文・谷口愛純)
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