<ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇3日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>
そのシーズンのトップ選手だけが出場できる最終戦。2009年から欠かさず出場してきたが、今年ばかりは「出られないかなと思っていた」。
宮崎へのチャーター機は池田勇太が奔走
ツアー通算21勝。09年の初優勝から続いてきた連続優勝は、昨年の「〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤルGC」で1973年のツアー制施行後、史上2位タイとなる11年連続に到達した。
今年はコロナ禍で試合数が激減したことに加え、ジャパンゴルフツアー選手会の副会長兼事務局長職として奔走。会長の時松隆光のサポート役として、「当初は試合をどう再開するかばかりに取り組んでいたので、1週間か10日にいっぺんくらいのゴルフ。ゴルフをやりながら、次のトーナメントの準備もさせてもらってというのを繰り返してきた」と、プレーヤーとしての顔と実務担当としての顔を使い分けながら忙しい日々を送っている。
「ダンロップフェニックスで、最終日の18番まで出られるかどうかだった。最後のバーディパットを入れられたおかげで、たぶん出られたと思う」。同大会を8位タイで終えて最終戦への出場を確定。「忙しい状況の中で個々に立てたことが嬉しかった。また、いつもとは違う気持ちでプレーしているかな」と、12度目の舞台は例年とはまた違った思いで踏みしめた。
そうして迎えた初日は、2イーグル・4バーディ・2ボギーの「64」をマーク。6アンダーで単独首位に立った。12年連続優勝となれば、歴代単独2位の記録となる。「試合が少ない中でも、優勝する姿をファンや応援してくださる方に見せたい。結果的にそこにつながっていくと、すごくありがたいなと思いますね」。連続優勝記録を見れば、池田の上にいるのはただ一人。15年連続優勝を記録しているジャンボこと尾崎将司に、また一歩近づくことができるか。(文・谷口愛純)
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