<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇4日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>
初日を3アンダーにまとめ首位と3打差の好スタートを切った藤田寛之が、2日目も3アンダーをマーク。首位と3打差のトータル6アンダー・単独5位。好位置で週末のプレーに入る。
ショットが右に行くと話していた初日。そんな中でも2010年から大会3連覇を果たしている好相性の地でスコアを崩すことなく回りきると、2日目はなんと2イーグルを奪った。6番のパー5ではグリーン脇からチップイン。そして17番パー5ではセカンドを50センチにつけるスーパーショットを披露した。
「ドキドキしました。早いグリーンにビクビクしながら」と振り返った17番のイーグルパットだったが、2日続けて低迷するフェアウェイキープ率を補っているのが、熟練の技だ。
9番パー4ではセカンドが大きく右にそれた。ピンは右手前。傍目からは寄りようもない状況だったが、高く打ち出されたボールは「傾斜があるのが分かっていた」と、少しだけ軟らかくなったグリーン面の傾斜を利用し2mに寄せパーセーブ。「あんなに寄るとは思わなかった」としたが、まさにベテランの味だった。
続く10番でもティショットは右に、そしてセカンドも受けグリーンの傾斜に当たり手前ラフまで転がり落ちた。ピンは段を上ったところと難易度が高いアプローチも、見事なロブショットでピンをかすめパーセーブ。同組の小斉平優和も「感動しました」と藤田の技に感服した。
コースを知り尽くし、技も豊富。今季はシニアツアーデビューから3試合を戦ったが、まだまだレギュラーツアーで奮闘したいと話す。「しわの数と、うーん、疲労が抜けない」と、年齢による変化を冗談めかして語るが、残り2日間も中年の技を思う存分発揮し優勝戦線に加わわる。
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