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渋野日向子が今季メジャー4試合目へ　注目組入りには「なんでここに入ったんだろう？」

＜全米女子オープン　事前情報◇9日◇チャンピオンズGC（米国テキサス州）◇サイプレスクリークコース（6731ヤード・パー71）、ジャックラビットコース（6558ヤード・パー71）＞
今年4つ目の海外女子メジャーに挑む渋野日向子。国内ツアーのラスト2戦でトップ5入りを果たし上り調子。シーズンの締めくくりを米国テキサス州で迎える。
開幕を翌日に控えた現地時間水曜日は9ホールを回り、軽めの練習を行った。今大会は12月開催となったため、日照時間が短くなり予選ラウンドを2コースで行う。そのため、渋野も合計3.5ラウンドと入念に2コースの下見を行ってきた。
「できるだけ準備はしてきたつもりなんですけど、やっぱり回ってみるとすごく全米女子オープンっていう名に負けないくらいのかなり難しいコースなので、本当に頭を使いながらも、やっぱり自分らしいゴルフをしていかないといけないなと思います」
世界一を決める大会ともいわれル全米の舞台には警戒心を強めるが、注意すべき点はしっかりと頭にたたき込んだ。といっても、「全部が全部大事なホールで、やっぱり落とし穴は各ホールすごくあるので、そこはしっかり気をつけていかないとな、と思います」と、気の抜けない戦いに頭を巡らせることになる。
スイングや肉体改造など、多くのことに取り組んできた2020年。国内は20年と21年が統合された長いシーズンとなっているが、ひとまずはここが今年最後の実戦。ようやく持ち味の攻めのゴルフも機能し始め、結果も出てきた。そんな攻めと同時に「臨機応変にやっていきたい」と、今大会では攻守を切り分けてメジャーの舞台で総仕上げといきたいところだ。
そんな集大成の場となる4日間。「予選通過を目指して、通ったらその後のことを考える」と、まずは予選ラウンドの2日間に全力投球をする。その予選ラウンドは、昨年大会覇者のイ・ジョンウン6（韓国）と昨年の全米アマ覇者と同組。「なんでここに入ったんだろう？」と首をかしげる。
主催の全米ゴルフ協会（USGA）は例年、前年の主催2大会のチャンピオンと他メジャーの覇者を組み合わせるため、渋野がこの組に入るのは必然。「そこに入れてもらえたことには感謝して、イ・ジョンウンのプレーをしっかり自分でも学んで勉強できればなと。その中でも自分のプレーをしっかりして、強い気持ちを持って頑張れたらなと思います」と、全英覇者としての意地も見せたい。
大躍進を遂げた昨年と「比べてしまう自分がいた」と悩んでいた時期を乗り越え、いまでは新しい渋野日向子づくりにとりかかっている。「心もリフレッシュして、また一からという感じで考えると、すごくいいスタートが切れているという風に捉えている」。今年最後の試合は、これからの新たな渋野日向子への第一歩。まずは初日の滑り出しに注目だ。

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