<スピーダーチャレンジ 2020◇14日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)>
14日、藤倉コンポジット株式会社が主催する「スピーダーチャレンジ 2020」の決勝大会が茨城県のイーグルポイントGCで行われ、プロ部門は5バーディ・ボギーなしの「67」でラウンドした木下稜介が優勝。賞金200万円を獲得した。
こしひかりをゲットした石川遼【写真】
4アンダーの2位タイには、松田鈴英、香妻陣一朗、浅地洋佑、谷本蓮、太田祐一の5人が入った。イーグルポイントGC所属の片山晋呉は2アンダー・8位タイだった。
木下は今季のレギュラーツアー6試合のうち4試合でトップ10入り。ドライバーのシャフトは19年からフジクラの未発売モデル『スピーダー 661 TR2』を使用している。「三井住友VISA太平洋マスターズ」ではトップタイで最終日を迎えながら同じ『TR2』を使う香妻陣一朗に1打差で敗れ、悔しい思いをしていた。
「今年はレギュラーツアーでずっと好調で、なかなか勝つことができなかったんですけど、今年最後のこの試合で最高の終わり方ができて素直にうれしい。香妻選手が2位ということで、リベンジじゃないですけど、VISAの悔しさは少し晴れたところはあります。やはりレギュラーツアーで勝ちたいのが一番です」
今季好調の要因の1つは、PWを右手1本で打つドリルだという。「VISAの週に奥嶋誠昭コーチにワンポイントアドバイスをいただいたんです。いつもPWの片手打ちは左手で行っていたのを、右手で左腰を使って打つようにしたら、僕のなかではまってショットがさらに自信を持って打てるようになった」。器用な右手で合わせてしまう動きを修正したことで、今年のパーオン率は1位(71.72%)を記録している。
奥嶋氏といえば、女子では稲見萌寧を指導。稲見もまた19年シーズンのパーオン率1位で、歴代最高となる78.2079%という記録を打ち立てた。稲見と奥嶋氏の2人はいま「全米女子オープン」に参戦し、決勝ラウンドを戦っている。彼らの活躍も木下にとって刺激になっている。
年明けからは米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に出場するため、前週の1月7日にハワイ入り。また、今年中止となった「全英オープン」への出場が決まっている。「いずれ海外でプレーしたいので、ソニーオープンと全英で一発良い成績を出したい。全英の前にツアーで初優勝したい」と野望を語る。来年は木下の年になるかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>