<全米女子オープン 最終日◇14日◇チャンピオンズGC(米国テキサス州)◇6731ヤード・パー71>
海外メジャー2勝目に迫った渋野日向子が惜しくも2打差の4位に終わった「全米女子オープン」。偉業には届かなかったが、日本のファンを熱狂させた戦いは十分米ツアーでも通用する力を見せた。
優勝争いに絡めたのは渋野一人だったが、日本勢9人の決勝ラウンド進出者のうち、4人がトップ15に入るという躍進ぶりだった。これまでは2015年の3人が最高。日本ツアーにとっては大きなハイライトとなった。
トータル4オーバーの11位タイに終わった高橋彩華は、惜しくも10位以内に与えられる来年大会への出場権を逃したが、初出場ながらの大健闘に笑みを浮かべる。「初めてで私のゴルフがどこまで通用するかずっと不安だった。予選を通ってから気が楽になって、自分らしいプレーができた。楽しい1週間だった」と振り返った。
トータル5オーバーの13位タイに終わったのが笹生優花と岡山絵里。笹生は今季、日本ツアーで初優勝から2連勝を果たすなど大きな期待を背負って出場。2日目まではアンダーパーをキープするなど、そのポテンシャルの高さを証明した。「予選を通れるように、今年はがんばろうと。それがクリアできたので、悔しさはない」。昨年はアマチュアで予選落ち。来年はさらに期待が高まる結果となった。
岡山はこれが海外メジャー3試合目ですべて予選通過。「海外は自由でいい」と、楽しむ姿が印象的だ。今季は調子が上がらないなかでの出場だったが、内容に不満でもこの順位。「もっと行けた。もったいない」。初日の出遅れがなければトップ10も狙える位置で終えたことには自信を深めた。
渋野の優勝争いだけでなく、日本ツアーメンバーが気を吐いた2020年の海外メジャー。全英での上田桃子の活躍も含め、来年も楽しみな展開になりそうだ。
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