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“苦闘の1年”その集大成はメジャーでの優勝争い 渋野日向子『価値ある』2020年を振り返る

「2019年よりも価値がある1年でしたね」
国内ツアーの年内最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。ここでの戦いを今年の自己最高位となる3位タイという成績で終えた渋野日向子は、1年を振り返りこう表現した。
渋野にとっての“2019年”は、言わずもがなメジャー大会の「全英AIG女子オープン」を制し、若干20歳にして「人生が変わる」ことを経験した1年だ。だが今年はそれ以上に『価値』があったとしみじみと語る。それは苦闘を乗り越えるなかで、「昨年までに“戻りたい”と思う気持ちから、新たに“作り上げる”という考えになることができた」からだ。
新型コロナウイルスの蔓延という“異常事態”が起こらなければ、今年は予選会を受け、米国女子ツアー参戦への足掛かりを作る1年になるはずだった。そこに向けオフには、ロブショットなどアプローチのバリエーションを増やすため、渋野いわく「99%」の時間を割いてきた。しかしその成果を見せるはずだった6月の国内開幕戦「アース・モンダミンカップ」で、つまずいた。
昨年までの渋野は、アプローチ時はひたすら58度を握り、基本に忠実といっていい寄せに終始していた。しかしここでは「試合でやっていかないと自信がつかない」と、練習を積んだ52度を多用。その結果「何個もボギー」を叩き、終わってみれば昨年4位だった大会で、予選落ちという苦汁をなめることになった。「ポジティブなものはなかった」。うつむきながら、こんな感想を口にした。
その後はディフェンディングチャンピオンとして臨む英国でのメジャー大会出場などのため、コロナ禍のなか海を渡り約2カ月間にも及ぶ海外転戦を続けた。しかし、メジャー前哨戦の「スコットランド女子オープン」、続く全英ではリンクスコースの前になすすべなく予選落ち。米本土で行われたメジャー2試合を含む4試合は、すべて決勝ラウンドへと進んだが、トップ20入りもない“平凡な結果”に終始することになった。
遠征最終戦となった「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」を終えた後、“メジャー女王”という意識について問われた渋野は、こう答えている。
「もう捨ててもいいんじゃないかなと思う。日本では何かを背負わないといけないかもしれないけど、恥ずかしいぐらいのレベルの低さ。結果で見たら優勝こそしたけれど、技術で私よりレベルが高い人が何百人、何千人といる。こっち(米国)で戦うとしたらメジャーチャンピオンという肩書は捨ててもいいと思いながら回りました」
6試合を戦った後、日本に帰国。10月30日開幕の「樋口久子 三菱電機レディス」が国内復帰戦となった。しかしここでも予選落ち。海外転戦終盤には、ショットの復調については手応えを示していたが、ここからパッティング面の不振をこぼすようになっていた。「受け入れたくない結果」。再び唇を噛むことになった。
それでも、この後は徐々にその顔に笑みが戻り始めた。続く「TOTOジャパンクラシック」は予選落ちがない試合だったため、3日間思い切ってプレーできた。さらに翌週の「伊藤園レディス」では、“呪縛をとく”予選通過。この結果が「気持ちを楽にする」ため大きかったと、渋野はのちに語っている。冬の愛媛が舞台となった前年優勝大会の「大王製紙エリエールレディス」は5位フィニッシュ。この頃になると「いい時を思い出しながら、納得のいくストロークができるようになりました。転がりも良くなった」とパターへの不安も小さなものになっていた。
冒頭のリコーカップ開幕前。報道陣を前に明るい声で、「絶好調です!」と言って笑う渋野の姿があった。これは強がりでもなんでもなかった。ショット、パットともに充実感を覚え、国内最終戦に臨めた。またここでは、アプローチの際「使うのが怖かった」といって“封印”してきた52度のウェッジを多用することも宣言。次のステップに改めて進むための準備と覚悟ができたことをうかがわせた。
最終日をトップで迎えるなど、最後まで優勝争いを繰り広げた今年最後の大会「全米女子オープン」。ラスト18ホールで2バーディ・5ボギーと3つスコアを落とし4位に終わったが、渋野はそこでこんな気持ちを口にした。
「2カ月前に転戦した時に、前よりも『アメリカでプレーしたい』と思えた。そして今回戦ったことで、その時よりもさらに気持ちは強くなりました。この悔しい気持ちはアメリカツアーでしか晴らせない。またここで絶対に戦いたいです」
全英制覇直後、「覚悟ができていない」と一度は先送りにした米ツアー参戦だったが、決意はこの4日間でさらに固まった。“順風満帆”な2019年を過ごし、“苦闘続き”の2020年を乗り越えた渋野日向子の2021年は、いったいどんなものになるだろうか? きっと“新たに作り上げられた”ゴルフを、私たちに見せてくれるはずだ。
【渋野日向子の2020年成績】(※は海外ツアー、☆は海外でのメジャー大会)
6月25〜28日:アース・モンダミンカップ 予選落ち
8月13〜16日:※スコットランド女子オープン 予選落ち
8月20〜23日:☆AIG女子オープン 予選落ち
9月10〜13日:☆ANAインスピレーション 51位タイ
9月18〜20日:※キャンビア・ポートランド・クラシック 24位タイ
10月1〜4日:※ショップライトLPGAクラシック 27位タイ
10月8〜11日:☆KPMG全米女子プロゴルフ選手権 58位タイ
10月30日〜11月1日:樋口久子 三菱電機レディス 予選落ち
11月6〜8日:TOTOジャパンクラシック 30位タイ
11月13〜15日:伊藤園レディス 23位タイ
11月19〜22日:大王製紙エリエールレディス 5位
11月26〜29日:JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3位タイ
12月10〜13日:☆全米女子オープン 4位
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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