2021年も「飛距離アップを目指す」とボールのスピードアップ、初速で時速200マイル(約90メートル/秒)を目標に掲げたブライソン・デシャンボー(米国)。今年の初戦の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」ではドライビングレンジでは211マイルを記録。練習ラウンドでは18番で201マイルをマークしたものの、試合の4日間では時速196マイルが最高値だった。
開催コースのプランテーションコース・アット・カパルアはフェアウェイが広く、ロングドライブにトライするにはもってこいのコース。しかしながら「パットが入らないと話しにならない」とスコアメイクに苦戦した。
それでも最終日に28パット、パッティングのストロークス・ゲインド(スコアへの貢献度)も2.035とプラスに転じて「66」をマークし、7位で終えた。
「勝ちに来たからとても残念。結果は100%満足とはいえないけれど、でも今週はたくさんのことを学んだ」
デシャンボーはオフのあいだに世界ドラコン選手権1位のカイル・バークシャー(米国)と一緒に練習。飛距離を追求したスイングで「目の前が真っ暗になって失神しそうになったこともあった」と言う。
「ずっと飛距離を伸ばすことばかりに集中してきた。今後もそれは続けていくけれど、でももしもう少しパットを決めることができていれば…、今週ももっと違う結果になったと思う」と飛距離に加えてパッティングも強化していくと話した。(文・武川玲子=米国在住)
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