<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 2日目◇5日◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
砂漠の寒い朝の中、午前のプレーで「66」をマークしたスティーブ・ストリッカー(米国)に注目が集まった。
「こういうプレーができるからこそ、われわれはここで戦っているんだ」と53歳のストリッカーは悠々と話した。
得意のパッティングが見事に決まった。11番パー4で4メートルを沈めてバーディが先行。13番、15番のパー5はそれぞれ1.5メートル、2.5メートルを決めると17番パー4も2メートルのバーディパットを奪い、前半は4つ伸ばした。後半も2つのバーディと伸ばし、唯一のミスは最終9番パー4。バンカーから3メートルに寄せたがパーセーブができなかった。
パットの名手はこの日「24」パット。前日は「26」パットで2日間のストロークス・ゲインド・パッティングは大会2位につけている。
すでにシニア入りし、PGAツアー・チャンピオンズでも活躍するストリッカーだが、今年は「ザ・アメリカンエクスプレス」、「ファーマーズ・インシュランス・オープン」と3週連続でプレーする。
その理由の一つは9月の「ライダーカップ」のキャプテンを務めるからだ。いずれ決めなければならないキャプテン推薦の選手。「彼らのプレーを生で見ることはとても重要」と積極的に参戦する。
PGAツアーの最年長優勝記録は56年前、1965年に52歳10カ月8日でサム・スニード(米国)が「グレーター・グリーンズボロー・オープン」で挙げた勝利。
2月24日に54歳を迎えるストリッカーが勝利すれば、この記録を大きく塗り替えることになる。(文・武川玲子=米国在住)
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