<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇2日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
長いシーズンがいよいよ再開する。4日に開幕する「ダイキンオーキッドレディス」で2021年が始まるが、20-21シーズンで賞金ランキング4位につける小祝さくらが掲げるのは、賞金女王の称号だ。
1998年度生まれの黄金世代のなかでもトップ10の数は群を抜く。ところが勝利となると、いまだ2勝。これまで多くのチャンスを逃してきたが、悔しさを隠すように小祝はポーカーフェースで振り返る程度だった。それが今年は、気持ちにも変化が出てきた。
今年の目標を聞かれた小祝は、「複数回優勝と賞金女王です」と明言。“賞金女王”の言葉が小祝の口から聞かれるのは、珍しいこと。そのためにも、オフのあいだは昨年納得できなかった部分の調整に力を入れてきた。
「去年フェアウェイキープ率がよくなかったので、そこはすごくよくなりました」と、現在63位(58.3%)につける同部門の数字を高めるために正確性も身につけて、新年に向かうことができそうだ。
具体的には、「ジャンプスイングだったので、左足が浮いてしまってカカト体重になって足が動いてしまう。それが原因でブレたりしてしまっていた。しっかり地面をとらえながら打つというか、足の裏も意識したら、ドライバーも方向性がよくなって安定した」と、積極果敢にピンを攻める下地ができている。
そのために行ったのが、宮崎合宿の後半から始めた靴脱ぎ打法。「練習の時は靴を脱いで足が浮かないような練習をした」。例年はハワイで始動していたが、コロナの影響もあって今年は国内で鍛錬を積んだ。「結構寒くて風もあった」なかで、練習内容にも工夫を凝らし、充実の時間を過ごした。
「びっちりスケジュールもあるので、毎年後半戦は疲れてきたり体力も落ちやすい。そこらへんを注意しながら、1年間通してケガをしないでプレーしたいです」。賞金ランキング1位の笹生優花と約3000万円開いている差を、前半戦から埋めに行くため、スタートダッシュをかける。
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