<ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇9日◇TPCソーグラス(米フロリダ州)◇7189ヤード・パー72>
今週は第5のメジャーと呼ばれるPGAツアーのフラッグシップ大会、「ザ・プレーヤーズ選手権」を迎える。開幕を2日後に控えた火曜日は、目澤秀憲コーチを携えて練習場でしっかりとショットの調整、アプローチグリーンでも丁寧にショットを繰り返したあと、午後には前半の9ホールをラウンド。ティショットを打ち直し、グリーン周りの芝をしっかりと確認、またグリーン上でもパッティングを何度も打つなどコンディションを確かめた。
練習場でもコースでも目澤コーチと真剣な眼差しでスイングを確認。ときおり笑顔で談笑するなどリラックスした表情も見られた。
目澤コーチが渡米した2月初旬から1カ月以上が過ぎた。スイングで試行錯誤が続くなか「共有するのが今までよりひとり増えている。そういう意味では情報交換とかできやすいですし、また違う目線で見てくれると思うので、そこは助かっています」と過去にはなかった状況で試合に臨んでいる。
先週の「アーノルド・パーマー招待」からショットに安定感も見られ、「だいぶ戻ってきている」と自信も口にした。
昨年大会では、初日にコースレコードの「63」をマーク。大舞台でトップに立ったところで新型コロナウィルス感染が大きく拡大、まさかの試合中止という憂き目を見た。あれからちょうど1年が過ぎたが「試合が再開されたあとでも、なかなか今までどおりの生活ができない」と今も不自由な暮らしが続いている。ところがフロリダシリーズに入り、制限付きながらもファンがコースに入るようになってきた。
「ギャラリーが入るということは選手にとってはすごくモチベーションが上がること。しっかりとそこに応えられるようにがんばりたいと思う」と表情は明るい。
今週の松山には別の感情も去来する。まもなく東日本大震災から10年の節目。東北福祉大出身の松山にとって仙台は第二の故郷だ。
「あっという間だった」と振り返りつつ、「もう10年経つんだなと思う。だからといって何ができるか分からないですけどね。プロゴルファーなので結果を出すしかないと思う。それを見て(みんなが)何か思ってくれればなとは思います。やっぱりこっちで優勝しないと、2位とか3位ではあまり日本で報道されない。優勝できるように頑張りたい」と故郷へ思いも馳せ、優勝を目指す。
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