「ザ・プレーヤーズ選手権」に出場中のダスティン・ジョンソン(米国)が、過密スケジュールを理由に「東京五輪の出場は難しいかもしれない」と話した。
発端はプレーヤーズ選手権のテレビ放映中に「DJは東京五輪の出場を検討することをやめた」と発言されたこと。ラウンド後に米記者に「事実か?」と問われると「分からない。実際には深く考えていないし、出るか出ないか、これまで決めたこともない。ただ出るとう署名もしていない」と言う。
2020年の開催には「シーズンの真っ最中で、メジャーとフェデックスカップのプレーオフを優先」と出場しない意向を示していた。ところがその後1年延期となり、一時は五輪出場に興味を見せたこともあり、動向が注目されていた。
現在は「僕にとって大きな試合の真ん中なのが決断できない理由」とし、「(東京は)遠いし、翌週はWGC、五輪の2週前には全英オープンもある。やはりPGAツアーに集中したいと感じている」と出場に否定的だ。
東京五輪の2週前にはイングランドのロイヤル・セントジョージズで「全英オープン」(7月15〜18日)、五輪の翌週はメンフィスで世界選手権シリーズの「WGC-フェデックス・セントジュード招待」、1週空いて8月19日からは3週連続で米PGAツアーのプレーオフシリーズが開催される。
「もう少しスケジュールに余裕があれば、もっと考えたのだが…」とDJ。
世界ランキング15位内であれば一カ国最大で4人が出場権を獲得。「全米オープン」(6月17〜20日・カリフォルニア州)の終了時点で出場者が確定する。
現時点でDJが欠場すれば米国は同3位のジャスティン・トーマス、同4位のコリン・モリカワ、同5位のザンダー・シャウフェレ、同位のブライソン・デシャンボーの4名となるが、米国の出場権争いはし烈で、同7位にパトリック・リード、同9位にパトリック・キャントレー、同10位にウェブ・シンプソン、同12位にブルックス・ケプカがつけている。(文・武川玲子=米国在住)
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