3月23、24日の日程で行われる「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」から、国内女子ゴルフのステップ・アップ・ツアーも2021年のシーズンがスタートする。レギュラーツアー同様、昨年との統合で1.5年の長丁場となるが、そんな20―21年シーズンの見どころは? さまざまな視点から、ステップ・アップ・ツアーをひも解いていく。今回は、今後さらなる活躍が期待される注目選手を紹介。
現在レギュラーツアーで活躍するなかでも、数年前までステップでもまれていた…という選手は多い。15年の賞金ランキング1位・柏原明日架や18年女王の河本結、また同年2戦2勝で勝率100%を記録した原英莉花など、挙げればキリがない。ではここから“ネクストブレイク”を果たすのは、一体誰になるだろうか?
まずは昨年「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」でプロ初優勝を挙げ、ステップの賞金ランキング2位につける“黄金世代”植竹希望への期待の声は大きい。
QTランキング48位でシーズンインし、昨年はレギュラー8試合、ステップ5試合とフル稼働。下部ツアーでは1勝に加え、全試合でトップ10入りを果たしている。レギュラーでも「ゴルフ5レディス」6位タイ、「TOTOジャパンクラシック」12位タイと活躍し、すでに884万3300円(56位)を獲得。第1回リランキング突破も確実な状況で、5月以降はレギュラーツアーが主戦場になっていきそうだ。
愛嬌あるキャラクターで人気急上昇中なのが、賞金ランキング3位につける石川怜奈。岡山県の作陽高校では、渋野日向子の1学年下の選手として一緒にプレーした。キャラクターのみならず、ルーキーイヤーの昨年は「山陽新聞レディース」で初勝利を挙げるなど実力も十分。昨年12月に行われた増枠QTを1位で通過したことで、今年は10試合以上レギュラーへの出場機会が増える見込みが立っているだけに、そこでの活躍にも期待したい。
現在レギュラーツアーでは、古江彩佳、西村優菜らプラチナ世代の選手たちが前評判通りの活躍を見せている。ステップでも同世代の澁澤莉絵留と後藤未有が奮闘中だ。今年のプロテスト合格を目指す後藤は、昨年のレギュラーツアー「NEC軽井沢72ゴルフ」で最終日最終組も経験している。2人は同じ福岡県・沖学園高出身で、オフも合宿をともにする仲良しコンビ。これからも切磋琢磨を続け、レギュラーツアーへの道をこじ開けたい。
他にも、ここまで2勝をあげている19歳のリ・ハナ(韓国)や、高校時代にはナショナルチームにも選出され、20年の最終戦でプロ初優勝を果たした23歳の小野祐夢など、楽しみな選手が目白押し。みなさんも“推し選手”を見つけみてはいかが?
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