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基本、基本、基本 生活でもゴルフでも“ルーティン化”が小祝さくらの強み【辻にい見聞】

国内女子ツアーの2021年3戦目「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」は小祝さくらの今季3勝目で幕を閉じた。2日目は土砂降り、最終日は強風と難コンディションのなか、安定感と強さを見せた小祝。その小祝を5年前から指導し、現地にも阿部未悠のキャディとして会場入りしていた辻村明志コーチが、勝因を分析する。
■最悪のコンディションでも動じなかった小祝
比較的穏やかなコンディションとなった初日を4アンダーにまとめると、途中から土砂降りとなった2日目にも4アンダー。首位と3打差に浮上すると、強風が吹き荒れ多くの選手が苦労した最終日も2アンダー。見事な逆転で21年初戦の「ダイキンオーキッドレディス」に続く今季3勝目を決めた小祝。シーズン獲得賞金も1億円を突破し、その勢いは止まらない。
上位選手が軒並みスコアを落としていくなか、小祝は前半をイーブンパー、そして後半はボギーを打つことなく、終盤の連続バーディで抜けだし、逆転を果たした。その後半の小祝のプレーは実に堂々としていた。特に距離が短くなった15番パー4での1オン狙い、最終ホールでのパーセービングパットなど、プレッシャーを感じさせないプレーぶりは圧巻だった。
「3戦目で2勝するとは思わなかったです。勢いを持った人は、こんな感じなんですね」と驚きつつも、そのプレー内容や姿勢については、まったく驚きを感じていない。風に翻弄されスコアを大きく落とす選手が多発したが、小祝の強みはどこにあったのか。「小祝さんはとにかく基本の練習をひたすらやり続けるんです。そこに、過去の失敗から得た経験などから学んだ応用力を加えている段階。土台がしっかりしているから、難しいコンディションの優勝争いでも自滅していかないんです」。
風対策として低い球を多用したとラウンド後に話していた小祝だが、「風の強い時、低い球を打つ時は上体だけでボールをおさえないようにとは伝えていますし、それができていたのでしょう」と、基本がしっかりしているからこそ、厳しい天候の中でも実践できた。そして、「あわてているところをほとんど見たことがない」というほどの落ち着きぶりはこの日も健在で、“淡々”ゴルフを続け、勝利をたぐり寄せた。
■生活でもゴルフでも、ルーティンを崩さない小祝
「プロでも基本が大事なのは当たり前ですが、小祝さんは特にそこの積み重ねが大きいんです。一度これをやると決めた基本練習はひたすらやっています。例えば、バンカーが苦手だという話があったので、ひたすら少しだけ球を砂に埋めたショット練習をしてもらいましたが、小祝さんはそれを徹底してやりました」
その結果、今季の小祝のサンドセーブ率は現在2位。前季までは60位以下に甘んじていたそんなスタッツ一つとっても、小祝の地道な練習を続けられる強みが浮かんでくる。「ピラミッドでいうと、底辺のいちばん厚みのある部分を徹底して繰り返し繰り返しやっていたので、崩れることが少ない。小祝さんは反復、反復なんです」。誰しもが応用力をつけようとピラミッドのてっぺんに手を出したがるが、小祝は基本の反復を“ルーティン化”することで、ピンチや緊張する場面でもジタバタすることがないということだ。
「小祝さんのすごいところは、日常生活からルーティンを崩さないんです。例えば練習のために毎朝迎えに行くときでも、毎日同じ時間に同じ場所に、同じ姿勢で待っているんです。それはゴルフでも同じで、どんな場面であれ、ルーティンは同じ。「あれこれどうしようと考えるのではなく、シンプルにルーティンにのっとってやっているんです」
■終盤のホールで見せた絶妙なアプローチ4連発
そんな小祝のルーティンが奏功したのが、終盤の緊張感あふれる優勝争いだった。15番の1オン狙いに目がいくが、その後のアプローチをピタリと寄せてバーディ。続く16番パー5でも3打目を寄せてバーディ。17番はグリーンを外すも入りそうな寄せを見せてパーセーブ。18番でも構えてすぐ放ったアプローチは「カップの先が下りで難しい状況でしたが、やることは決まっていたので、打つだけでした」(辻村)と、これを2メートルに寄せた。そのあとのパーパットもためらうことなく流し込んだシーンも、実に小祝らしかった。
「例えば18番の2打目は難しい状況で、すこしだけ右に出てしまいましたが、3打目を打つ前にアプローチをどうしようというのも考えていたと思いますし、事前の準備もしっかりとできていたと思います。だからシンプルにやっているように見えるのでしょう」
昨年8月に小祝が使うコースメモを見た辻村氏は、あまりの情報の少なさに気づき、感じたことや情報を書き込むことを推奨。そんなプラス材料も加わり、今の小祝は情報収集、準備、実践という流れが当たり前のようにできている。それもすべては、基本の練習をひたすら続けてきているから。「今年の目標が複数回優勝と賞金女王でしたが、これで一つはすでにクリアしたので、また考えないといけませんね」。練習の虫で知られる小祝だからこそ、悪天候でも崩れない強さが光った。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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