現在は女子プロゴルファーや母校・東北福祉大ゴルフ部のコーチとしても活躍中の佐伯三貴が、4月23〜25日の日程で静岡県の川奈ホテルゴルフコース 川奈コースで開催される「フジサンケイレディスクラシック」へ出場することが決まった。実戦は2019年11月の「大王製紙エリエールレディス」以来、1年半ぶりの出場だ。
ツアーの第一線を退くと発表していた佐伯。田辺ひかりや沖せいらなど教え子がツアーで活躍を見せるほどの指導力で、コーチ業でも注目を浴びてきた。今年からは木戸愛のコーチも務めているが、久しぶりに自身がツアーの舞台に立つことになる。
「私、佐伯三貴は4月に開催されるフジサンケイレディスクラシックに出場することとなりました。現在、私は3人の女子プロゴルファーと東北福祉大学ゴルフ部の学生を指導させてもらっています」とした上で、コーチ業で学んだことをツアーでも生かす構えだ。
「プロゴルファーや学生を指導している中で、ゴルフに対する熱量や挑戦への強い気持ちを感じ、『一瞬でもいいからまた挑戦したい』と強く思うに至りました」と思いを吐露。07年大会でツアー初優勝を果たした思い出の地で、久々にツアープロとしての姿を見せる。
ツアー通算7勝の佐伯は、12年、13年にそれぞれ2勝を挙げているが、そこを最後に故障などもあり優勝から遠ざかった。それでもツアー屈指のショット力でシードを守ってきたが、16年は賞金ランキング41位、17年は同53位、18年は同45位と、上位で戦うことなく19年の同70位をもって一区切りをつけていた。
今回、ツアーに出場を決めた理由として、「何より東日本大震災から10年が経ち、この節目の年に被災された方々に少しでも私の気持ちを届けられるならば」と、忘れられないあの大災害で大きな被害を受け、復興途上の被災地に向け思いを届ける。
「ツアーから離れてしばらく経っていますが、また新たに挑戦できることを心から嬉しく思います」と1カ月後に迫る舞台に思いを寄せた。
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