予選の2ラウンドを別コースで行い、上位30名が翌週の「マスターズ」の会場オーガスタでの決勝ラウンドに進む異色のアマチュアトーナメント「オーガスタナショナル女子アマチュア」が今年も3月31日から行われる。前回大会では安田祐香、笹生優花が3位に入る活躍を見せた戦い。今年出場する梶谷翼に話を聞いた。
梶谷は安田の後輩にあたる滝川第二高等学校の新3年生。2019年の「日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳〜17歳の部」で優勝するなどアマチュアの実績は十分で、12歳で「サイバーエージェントレディス」に出場するなどプロトーナメントの経験も豊富。また、コーチはともに出場する上野菜々子と同じ青木翔だ。そんな17歳は大一番を前に何を思うのか。
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――出場が決まったときの気持ちは?
とてもうれしかったですね。おととしの第一回大会に先輩の安田祐香さんが出場されていて自分も出たいなと思っていました。この大会が始まるまでは、オーガスタは男子ゴルファーには回れるチャンスがあるコースですが、女子は今まで回れるということがなかったので、回れるというチャンスがすごくありがたく、うれしく思います。そのチャンスが生かせたらいいなと思っています。
――オーガスタというコースのイメージは?
グリーンがすごく速くて、傾斜とかがすごくあるイメージです。あとはテレビで見ていてすごくきれいだなという印象がありますね。マスターズはそういったコースも含めて、見ていて面白い試合だと思います。
――今のゴルフの状態は?
去年の12月に左足首のじん帯を損傷してしまって、1カ月ほどクラブを握れなくてラウンドも練習もできなかったんです。治ったばかりのころは、本当に初心者みたいなゴルフしかできなかった。そこからコーチの青木さんのおかげもあり、家族も色々とサポートしてくれてだんだん戻ってきています。
――青木さんとは話は?
色々話をしていますね。優勝したいという意思は伝えて、そこに向かって取り組んでいます。
――同門の上野さんとは?
楽しみだね、とお互いに言っている感じですね。あとはホテルなどのそういった相談をしたりしています。一人で海外となるとかなり不安があるので、頼れるお姉さん的な感じです。
――オーガスタ女子アマまでにゴルフの面で練習しておきたいことはありますか?
正確なショットが求められると思いますが、パターも傾斜とかラインをしっかり読んで入れることが大事だと思います。
パターは今までよりも練習していますね。元々パットの練習は好きではなくて、正直に言えば今まではほとんどしないくらいでした(笑)。でも、去年の試合とか出させてもらった時に自分は他の方よりも劣っているのはパターだなと思いました。それは練習していないから当たり前なんですけど…(笑)。そう感じたので、もっと頑張っていかないといけないと、今回の出場は自主的に取り組む、いいきっかけになっていると思います。
――海外の試合で気を付けることは?
特に変えることはないですね。楽しむことが一番だと思っています。忘れ物はしないようにしないと(笑)。
――安田祐香さんとは何か話しましたか?
そんなにお話はしていないですが、お母さん同士では「どんな感じで行った?」みたいな話をしていたようです。母と一緒に行く予定なので。
――緊張しそうですか?
緊張は多少はありますが、今のところは大丈夫です。ワクワクというか楽しみが強いです。
――目標は?
せっかくいただけたチャンスなので、予選通過して優勝を目指します!
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