<ANAインスピレーション 事前情報◇30日◇ミッション・ヒルズCC(米カリフォルニア州)◇6865ヤード・パー72>
初めて訪れたミッションヒルズCCはキラキラ輝いて見えた。「きれいで、すごくすてきなコースですね」。原英莉花は今季海外メジャー初戦となる「ANAインスピレーション」を前にそう言って笑顔を見せた。
だが、攻略するとなれば話は別。「意外とティショットも狙いやすい」というなかで警戒すべきはラフとグリーン。
ラフに関しては「深い!」というのが率直な感想。さらに「1パターンではないので、ジャッジミスをしないようにしないといけない。どういうショット打ったら(飛距離のロスを)最小限に抑えられるかと練習したい」と試合前に引き出しを増やしておく必要がありそうだ。
さらにグリーンは他の選手同様に「めちゃくちゃ硬い。これが普通なのかなと思ったんですけど…」と例年以上ともいえる海外メジャーのセッティングに驚きを隠せない。
「フェアウェイからショートアイアンで打っても、結構跳ねてしまうので止まらない…。砲台グリーンのところも多し、どう攻めていこうかなと思っています。転がして乗せて行くというスタイルをあんまりやったことがなかったので、試合になって攻めていきすぎないようにと思っています」
昨年出場して悔しい思いをした「全米女子オープン」(トータル19オーバーで予選落ち)の反省を生かして、高弾道が出るクラブを日本の4試合で調整してきた。それも現状使うかどうかをジャッジ中だ。「昨年末から高弾道にと調整してきましたが、そこを意識しすぎると、出球を揃えることよりもグリーンで止めなきゃということに走ってしまいそう。アイアンのシャフト違いを2種類持ってきているのですが、軟らかいシャフトで球を上げていくよりも、硬いものでラインを出すほうに切り替えようかなと思っています」と作戦変更も視野に入れている。
「しっかり予選通過して4日間戦いたいという思いが強い」。かねてより将来的な米ツアー参戦を公言している原。様々な戦い方を吸収しながら、ビッグイベントのティオフを待つ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>