最新ゴルフニュース

急きょのシャフト変更、バンカーで珍トラブルも…　上田桃子がグリーンで魅せて好発進

＜ヤマハレディースオープン葛城　初日◇1日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（静岡県）◇6564ヤード・パー72＞
先日「ZOZO」との所属契約が発表された上田桃子が、4アンダー・5位タイと難関・葛城で好発進。“原点回帰”で、今季初優勝に向かっていく。
「アイアンがいつもよりよくなかったけど、パターが入ってくれました」と、ツアー屈指のショットメーカーが、この日はグリーンで魅せた。インコースからスタートすると、11番で3メートル、12番で4メートル、14番で5メートルのバーディパットを沈め、流れを作った。さらに17番パー3では8メートルをねじ込み、快調にスコアを伸ばした。
そこからバーディ・ボギーを1つずつマークして迎えた後半6番では、「バンカーで隣のホールで打った人とインパクト音が同じタイミングになりビックリして…」と、トップした打球がアゴに当たって戻るアクシデントも。一度脱出に失敗したことで、ここをボギーとしてしまったが、8番で残り115ヤードからのセカンドを30センチにつけ帳消しにした。
2021年の開幕に合わせ、アイアンのシャフトを長年使い続けてきた『N.S.PRO』から、「プロになってから初めて」他ブランドのものにチェンジ。「回転数を上げて、球が止まるようにしたい」というのが狙いだったが、暖かさが増し体が動くようになると、以前よりも軽くなった部分が、「ヘッドの重さを感じることができず左に飛ぶ誤差」につながった。
そこで開幕前日の3月31日に、クラブ契約を結ぶキャロウェイのチームとも話し合い「変えるつもりはなかった」シャフトを急きょ元のものに挿し戻した。「ひさしぶりに使ったので、普段通り飛んでくれるかな？という不安はあった」というが、体に染みついた感覚を頼りにバーディ18ホールを回り切った。ラウンド後には「練習してさらに調整したい」と、さらに以前のフィーリングに戻していく。
先週は休養に充て、2試合ぶりの出場となる。その空き週には親交の深い、宮里藍らとラウンドし息抜きもはかった。そしてこれが「藍ちゃんと久しぶりに回って、パットのイメージの出し方や、目線などを見て『本当にうまいよね』なんていう話しをしながら回っていました」と、しっかりとゴルフにも好影響を与えた。
「例年の葛城とは違うコースの顔になっているし、明日もスコアが出ると思う。ただ4日間回ると、どこかで難しさを感じることになる。明日もボギーをなるべく減らせるようなマネジメントでいきたい」。ここからもベテランらしい“機転”を働かせ、大会初制覇へと向かっていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>