<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6564ヤード・パー72>
初日が終わった時点でアンダーパーは53人。2日目が終了すると、その数は23人にまで減った。ただでさえ難しい葛城GCに強風が吹くなか、渡辺彩香が「69」をマークして、トータル6アンダーまでスコアを伸ばし、3位タイに浮上した。
ホールアウト後の会見では、「疲れました」と疲労感いっぱい。「きょうは風が強くて、今週は自分のショットの調子が良くなくて、けっこうピンチもあり、考えることがすごく多いラウンドでした。そのなかでは良いプレーではあったんですけど、すごく大変な一日だったと思います」と振り返った。
3番パー5と5番パー5でしっかりバーディを獲ったあとはしばらくスコアが動かず。「ティショットはまずまずいい感じで打てていたんですけど、セカンドでバーディチャンスが作れなかった」と、6番から13番まで8ホール連続でパーを並べた。「先にボギーが来た」と14番のボギーで一時はトータル3アンダーまでスコアを落とす。しかしここから、渡邉が怒濤の反撃を見せる。
15番パー5で2オンに成功すると、これを2パットで沈めてバーディ。17番パー3ではティショットでグリーンを外すも、「そのあとのアプローチが少し強かったんですけどラッキーで入ってくれた」とチップイン・バーディを決める。
続く最終18番パー5では、「自分らしく攻めてバーディにつなげられた」と、セカンドショットをグリーン近くまで運ぶと、3打目のアプローチをうまく寄せてバーディフィニッシュ。上がり4ホールで3つスコアを伸ばして、一気にリーダーボードを駆け上がった。
渡邉は今年3月に埼玉栄高の同級生で柔道家の小林悠輔との入籍を発表。そのときの記者会見では、「五輪出場だったり、海外メジャーでの活躍だったりと達成したい目標はいくつもある」、「賞金ランキング上位にいるので、若い世代が多いなかでも頑張って、最後まで女王争いに加われるように頑張りたい」と第一線で戦っていく決意を語っている。
トップの山下美夢有とは3打差。あすへの意気込みを聞かれると、「2日間(ショットが)悪いなかでも頑張ってこの位置にいれるので、優勝を目指して地元にいい報告ができるように頑張りたいなと思います」と力強く答えた。静岡県熱海市出身の27歳が、ミセスで初優勝を目指す。
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