<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇3日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6564ヤード・パー72>
決勝ラウンド1日目は、初優勝を狙う2人のシーソーゲームだった。トータル9アンダーから出た山下美夢有と、2打差から追った高橋彩華がトップで並んで最終日を迎える。
19歳の“ルーキー”山下は、「カメラがいっぱいいるなかでのプレーは初めてで、18ホール緊張していました」とプレッシャーを感じる1日に、なかなか前日までのパフォーマンスを発揮しきれず。前半を終えた時点で1つ落として、この時点で高橋、高木優奈にトップに並ばれた。
「(他の選手を)気にせずにと思ってたけど、やっぱりバーディを獲りたいとか、攻めてはいけないところで攻めたり、打ってはいけないところに打ったりもありました。自分のゴルフがあまりできていないと感じました」と流れを作れないなか、後半で取り戻してトータル9アンダーでホールアウト。リーダーボードのトップの座は、なんとか3日目も守ってみせた。
「最終日最終組で回れるのは嬉しいですし、落ち着いてしっかりプレーに集中できたらいいかなと思います」と、史上最年少となる10代での4日間大会完全優勝に向けて完走を目指す。
一方の高橋は、「風の読みがうまくいかない部分が多くて、厳しい展開だった」と振り返りながらも、3バーディ・1ボギーと2つ伸ばして山下に追いついた。「いい位置にはいるけど、あまり順位は考えずにやるべきことに集中したい。うまくいったら、チャンスがあるかなと思う」と、冷静に最終決戦を見据えている。
3日目を終えて、トップ2人の下には高木、鶴岡果恋ら同じく初優勝を狙う選手も控えている。難関葛城を制して優勝カップを手にするのは、果たして。
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