<マスターズ 3日目◇10日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
日本人男子の悲願成就なるか。「マスターズ」の3日目を終えて2位に4打差をつけて単独首位に立った松山英樹。オーガスタでの自己ベストとなる「65」をマークし、圧巻のゴルフで一気にトップの座を奪った。
途中、雷雲接近による中断を挟んだが、11番のセカンドショットから再開した松山は、そこでバーディを奪うと後半は1イーグルに4バーディ。“無敵状態”で、バックナインを駆け抜けた。
大会を放送するTBSの放送席もこの快進撃で大いに盛り上がった。解説を務めた中嶋常幸は興奮を抑えながら松山のプレーに解説をつけ、中継終了後、同局の報道番組『サンデーモーニング』のスポーツコーナーにも出演。感想を語った。
「夢を見られそうですね」と期待を寄せるとともに、「ぜんぜん分からない。厳しい戦い、4打差なんてあってないようなもの」と、最終日を予測。「彼のゴルフにはしっかりしたものがある。まずスタートを無難に行けば。厳しい覚悟でスタートすることですね」と松山にエールを送った。
優勝者に贈られるグリーンジャケットを獲得したならば「一度着させてほしい。ちょっと貸して、って(笑)」と冗談も飛び出すなどじょう舌。ボギーなしのラウンドに「新しいコーチをつけていい感じで、スイングもシンプル。すべて整ってきた」と絶賛した。
「迷いはないです、考えていることはないですね」。放送中は、プレーのみならず、終始引き締まった表情の松山の落ち着き、態度も賞賛していた中嶋。日本中の期待を背負った最終ラウンドの松山には、期待しかない。
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