<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇11日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6390ヤード・パー72>
今年行われた5試合で、2勝ずつ挙げていた小祝さくらと稲見萌寧のプレーオフは、2ホール目でバーディを奪った稲見に軍配。小祝は「プレーオフは普通に負けるより悔しい」と肩を落とした。
小祝は中盤の8〜10番で3連続バーディを奪い、12番でも6メートルを沈めて一時はトータル6アンダーとして、後続に3打差をつけてトップに立っていた。ところが14番で落とし穴が。上から7メートルのバーディパットを3パットし、トータル5アンダーとしてしまう。
「きょうは14番の3パットがもったいなくて、そこから流れが悪くなった感じ。15、16番のバーディ獲りたいところで獲れなかったり。17番は攻めたら奥に行って噛み合わない感じ。パットは入らなかったけど、攻めのゴルフをして負けたから仕方ないかな」
小祝は続く15〜18番でもスコアを伸ばすことができず、トータル5アンダーでホールアウト。小祝の1つ後ろの最終組で回っていた稲見が最終18番をボギーとしたことで、プレーオフに突入した。18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフでは、小祝は2回連続でパーオンを逃し、どちらもパーオンさせた稲見が2ホール目で長いバーディパットを決めて、勝敗が決した。
「(稲見のボギーで)プレーオフになるとは思わなかった。プレーオフができたのは良かったけど、前回は申ジエさんとのプレーオフにも負けて、きょうはリベンジしたかったけどできなかった。あすからまた頑張りたい」と前を向いた。小祝と申ジエ(韓国)がプレーオフで戦ったのは18年の「ゴルフ5レディス」。そのとき小祝はツアー初優勝を逃し、涙をのんでいた。
3年越しのリベンジとはならなかったが、「悔しい思いをして、また練習してレベルアップできる。この結果をムダにせずに練習に取り組みたい」。ツアーで1、2を争う練習の虫は、さらなる飛躍を誓った。
これで今年は6戦して、小祝が2勝、稲見が3勝、岡山絵里が1勝となった。小祝と稲見は毎週のように優勝争いをしている印象すらある。1学年下の稲見に対しては、「ショットがすごくて、飛距離が上がったし、パターも上手だなと見ていて思う。(稲見)萌寧ちゃんはプレーオフも強くて負けず嫌いだし、後輩として強い存在だと思います」と強敵として認めている。ライバルになりそう?との質問には「そういうのは考えたことがない」とかわしたが、この先も好調な2人の勝負は続きそうだ。
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