<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇11日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6390ヤード・パー72>
ホステスプロの仕事を全うした。スタジオアリスとスポンサー契約を結ぶ比嘉真美子がこの日のベストスコアタイ「67」をマーク。トータル3アンダー・3位タイと今年3度目となるトップ10で3日間を終えた。
前半3番でバーディを先行させた比嘉は、その後も2つ伸ばしてハーフターン。後半でも10、13番でバーディを奪い、5バーディ・ノーボギーと抜群の安定感を披露した。
「耐えるところできっちり耐えて、チャンスのところでパットが入ってくれました」と、この日を振り返った比嘉。「練習してきたことが、ようやくコース内でできるようになった。調子はよくないですが、スコアマネジメントがよくなってきている証拠」。
第1ラウンドはダブルボギーもあり「74」。第2ラウンドは1イーグル・4バーディを奪いながら6ボギーを喫するなど不安定なゴルフだったが、最終ラウンドにしっかり修正。「気持ちの面での成長を感じられた3日間」とうなずいた。
その強い気持ちを支えるのに一役買ったのは、今週、米国のオーガスタで行われている名手たちの競演。そこで躍動する松山英樹の存在だ。
「マスターズを見るために4時半とか5時に起きている。世界のスーパースターを見ると、自分のモチベーションが上がって、もっともっと楽しみたいと思う。私もすっかりマスターズのファンになっています」
自身も2018年「全英リコー女子オープン」で優勝争いを演じて4位タイに入ったが、最終ラウンドは3打差を追う立場だった。それだけに、3日目終了時点で単独首位に立つ松山には脱帽するばかりだ。
「『同じ地球にいるのかな』と思うような人たちと戦って、しかもトップにいる。言葉にならないリスペクト」と瞳を輝かせた。普段は決して得意でないという早起きだが、今回ばかりは別。あすも決して苦にはならないだろう。
<ゴルフ情報ALBA.Net>