<東建ホームメイトカップ 最終日◇18日◇東建多度CC・名古屋(三重県)◇7081ヤード・パー71>
国内男子ツアーの2021年初戦「東建ホームメイトカップ」でツアー3勝目を挙げた金谷拓実。アマチュア時代に勝った19年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」、そしてプロ転向後初勝利となった20年の「ダンロップフェニックス」でも今回と同じドライバー、19年モデルの『G410 PLUS』をバッグに入れていた。最新の『G425』に替えない理由をピンのツアー担当を務める穂積真嗣氏に聞いた。
「クラブセッティングは基本的に昨年のダンロップフェニックスと変更ありません。純粋にドライバーと3番ウッドのシャフトだけ替えました。意外にクラブを替えるタイプではあるんですが、ドライバーはずっと『G410 PLUS』を使っています」
金谷のドライバーは、一昨年と昨年では同じ『G410 PLUS』で、新しいヘッドに替えている。昨年と今年ではまったく同じヘッドでシャフトだけを変更。長いオフシーズンがあり、替えるタイミングもあったのに、なぜ『G410 PLUS』にこだわり続けるのか。
「実は『G425』もテストしていて、ボール初速などのパフォーマンスは、『G410 PLUS』よりも高いんです。それは彼も納得している。いつでも替えられる状態ですが、今まで試合で使っていないというのが最大の理由としてあります。勝ち星を挙げているドライバーですし、全米プロ出場を目指しているなかで、自分がいま一番信頼をおけるドライバーを使っていきたいというのが彼のなかにはあると思います」
続いて穂積氏に金谷の印象について聞いてみた。
「彼は練習を怠らないですし、練習のルーティンは断固として崩さないですね。試合のマネジメントも同じで、無理にスプーンで狙うこともない。まだ22歳ですが、自分というものをほぼ確立した状態でやれています。冷静といえば冷静になるんでしょうか。そのあたりは同じ世代の選手を見ても、彼はものすごく落ち着いてやれているんじゃないかと思います」
最終日の朝も測ったようにスタート時間の1時間半前に練習場に現れ、「いつも通り」アプローチとパターを中心とした練習を行っていた金谷。クラブセッティングもルーティンも崩さず、万全の準備で優勝を引き寄せた。
【金谷拓実のクラブセッティング 】
1W:ピン G410 PLUS 9度(THE ATTAS 6X)
3W:ピン G410 LST 14.5度(THE ATTAS 6X)
3U:ピン G410 19度(ATTAS HY IP BLUE 95S)
5I:ピン G710 21.5度(DG AMT ツアーホワイトX100)
5I〜W:ピン i210(DG AMT ツアーホワイトX100)
52、58、60度:ピン GLIDEフォージド(DG AMT ツアーホワイトX100)
PT:ピン SIGMA2 ARNA
BALL:ブリヂストン TOUR B X
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