米ゴルフウィーク誌など複数のゴルフメディアによるとPGAツアーは今年1月から“プレーヤー・インパクト・プログラム”なるものを開始、ツアーもその存在を確認したという。
同プログラムはPGAツアーの人気に貢献した選手に対してボーナスが贈られるもので、総額は4000万ドル(約43億円)と破格。10人の選手が選ばれ、トップの選手は800万ドル(約8億6千万円)を受け取るというもの。
ただ、これはコース上の成績ではなく、基本的にはコース外でどれだけ貢献したかが対象となり、以下の6項目がポイント化される。
1.フェデックスカップ・ポイント
2.グーグルサーチでの人気度
3.ニールセン(TV視聴率)での露出度
4.Q-レーティング(これは選手の好感度を測るもの)
5.MVP・インデックスレーティング、SNSやデジタルメディアでの露出度
6.メディアでの露出度
上記がポイントとなりボーナス支給されるのだが、これは昨今、高額賞金で新たなゴルフツアーを確立しようとしているPGL(プレミアゴルフリーグ)への対抗で、人気選手の流出を防止するのが目的の一つと見られており、今年1月からすでに開始されている。
いったい誰が選出されるのか、非常に興味があるところだが、自動車事故でツアーを欠場しているタイガー・ウッズ(米国)を圧す声は大きく「タイガーの存在そのものがツアー人気を支えている」というもの、また「2021年は良きにつけ悪しきにつけ、ブライソン・デシャンボー(米国)が話題に上がった」と候補に挙がる。
一方、「このプログラムはすでに人気選手だけが対象となり、彼らは常にTVに映りメディアに露出されるから対抗できない」と不満を口にする選手も。
それでも「PGAツアーをプロモーションするのは選手の力が不可欠」と、各選手がさらに努力することに期待を掛けている。(文・武川玲子=米国在住)
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