<パナソニックオープンレディース 事前情報◇29日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6638ヤード・パー72>
雷雲接近からの豪雨による中断の影響で、夕暮れのプレーオフを戦った大会から2年。ディフェンディングチャンピオンの勝みなみが、今抱える“モヤモヤ”を連覇がかかる場所で吹き飛ばす。
今週月曜日には、1日で36ホールに加えプレーオフ2ホールを回った全米女子オープン予選(神奈川県)に出場。見事上位5人に入り本戦出場権を手にした。しかし、そのラウンド後には「ショットの調子が上がり切らない」という悩みを口にしていた。それでも「予選に通って自信がついた」ことと、「(予選で)ほかの選手とスイングを比べた」ことで気づいたことで、そこに回復の兆しが見える。浜野での練習ラウンドで、安定感が戻りつつある手応えを感じた。
横浜で色々な選手のスイングを見比べて感じたのは、「ほんとに少しだけど、(自分は)手打ちになっている」という部分。その後動画でも検証したうえで、その修正に励んだ。「体で回すような意識で練習するとタイミングも取りやすい。球も安定するようになったので、試合でもやってみたい」と、これが糸口になってきそうだ。
では具体的には、どう対処したのか? 勝に聞くと、「切り返しの時に、クラブをぎゅっと握って腕で下ろすクセがついていた。なので、力が入る前に体を動かす、左に回すイメージでやっています。だいぶ改善されたかな。正解かは分からないけど、今までよりはましですね」という答えが返ってきた。あとはそれを結果で証明したい。
週の頭に長丁場のラウンドをこなしたが、「たくさん寝られているので」と疲れへの不安もなし。「ディフェンディング大会で、最終的には優勝という目標はありますけど、一番は楽しみたいです」と笑顔も見せる。翌週には、今年中の制覇を目標に掲げるメジャー大会も控えている。「ここで何かをつかんでいい結果が残せれば。少しでもイメージが変わればいいですね」。連覇達成は、その一番のクスリになるはずだ。(文・間宮輝憲)
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