バルスパー選手権開幕前日の28日、ジャスティン・トーマス(米国)が会場のイニスブルックリゾート&GCで会見、その中で昨今のロリー・マキロイ(北アイルランド)の不振に「とても驚いている。僕たちみんなだ」と話した。
トーマスはフロリダ州ジュピターアイランドに在住、ウッズ、マキロイ、DJらトッププロが近隣に暮らし、マキロイとも練習ラウンドをともにする仲だ。
「ロリーはこれまで僕が一緒にプレーした選手の中で最も才能のある一人だ。だが人々はロリーがどれくらい練習を積んでいるか、理解していない。ロリーは本当によく練習する。何時間も何時間も費やしている。少しでも良い選手になりたい、そう思っているのは僕と同じだ。それが時には問題を引き落とす。僕はスイングもパッティングも何時間も練習して完璧になろうとするけれど、実際には自分の持っているもので戦うしかない」
トーマス自身も苦しい時期があったが、3月に第5のメジャー、プレーヤーズ選手権で勝利、現在は世界ランキング2位に返り咲いた。
一方のマキロイは今季は12大会に出場し未勝利、トップテンは4度で最高位は11月のマスターズでの5位。3月のプレーヤーズ選手権、4月のマスターズでは予選落ちをしている。実際にマキロイは昨秋以来、ブライソン・デシャンボー(米国)の影響でスイングスピードを上げようとしたことで自身のスイングを失ってしまったことを自ら告白している。
だが、トーマスは楽観的だ。「ロリーがベストならどんなプレーをするか知っている。ロリーのことをとても尊敬しているし、本当にナイスガイ。必ずこの不振を乗り越える。これからもっともっと優勝するし、メジャーも何勝も挙げる。こんな不振はどんな選手でもあることだ」と前向きだった。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>